『夜の紅茶』~江藤淳~ | ¡Viva ワイン!

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ワインを飲みながら、気になったことを書いていきたいと思います。

この間、まりさん の記事を読んでいて、思わず思い出したのが江藤淳の『夜の紅茶』。鎌倉に住んでいた江藤淳は、奥様を先に亡くされて、それから何年か後にご自身も自ら命を断たれたのですが、私、彼の感性豊かなエッセイが大好きでした。


高校時代の私は、今にして思うとちょっと変わっていたのかもしれません。現国の模擬試験などに出た問題の文章で気に入ったものに出会うと、その部分だけでなく全部の文章を読んでみたくなるのです。試験の最中に、ああ、この続きが読みたい!と思ったものです。


『夜の紅茶』は秋が来る度に思い出すのですが、「春は待つものだけれど、秋はいつの間にかやって来るものらしい…」。確かそんなフレーズがあったように思います。


エッセイ集なので、いろいろな随筆があったのですが、はたしてタイトルになった『夜の紅茶』の中の一部分なのか、他のタイトルのエッセイだったのか全く記憶になくて、もう一度読み直してみたいと、自分の小さな本棚を探したのですが、本は見つかりませんでした。


自分でこの本を買ったとばかり思っていたのですが、高校生の分際で単行本を買うにはお小遣いが不足していたと思うし、他にも読みたい本があって文庫本を買いあさっていた頃なので、自分で買っていなのかもしれません。


図書館で借りたのかなぁ…。珍しい正方形の本で(記憶違いかもしれません)、サックも付いていて、素敵な装丁だなあと思った記憶があるのです。図書館の本だとサックをはずして書架に並べられていることが多いので、だとしたら図書館で借りた可能性は薄く、じゃあ、どうやって手に入れたんだろうかと考えてしまいます。


勿論もう本は絶版のはず。ググってみたら中古に巡り合いました。これも何かのご縁でしょうか、今度こそ私のものになっても良い頃なのかもしれません。


で…、さっきAmazonでポチっとやってしまいました。しまいました!なんて書くとめっちゃ高い買い物したみたいに思われるかもしれませんが、商品代金1円。今時1円の商品なんてあるんだ~叫び 送料と手数料が250円、総額251円のお買い上げです。カード引き落としなんだけど、カード会社にもこんなお買い上げでお手数おかけしますって感じ。


それより、江藤先生、1円で買って申し訳ございませんm(u_u)m