リオハ新作ワインセミナー | ¡Viva ワイン!

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ワインを飲みながら、気になったことを書いていきたいと思います。

昨日、ホテルニューオータニでリオハワインのお勉強をしてきたので、その事を書くのですが、その前に昨日のCOCO壱の納豆カレーの補足を。


Viva ワイン!
COCO壱のホームページからお借りした納豆カレーの画像です。


昨日はケータイからの投稿だったので、プーさんの記事 にリンクが貼れなかったのさ。


プーさんは、毎日カレーを食べてるから(それも激辛いヤツ)、今日はカレーを食べたいなっていう時に参考にしてみてね。


プーさん曰く、納豆カレーは酔った勢いで食べるものらしいっす。




ここからワインセミナーの記事になります。


昨日はホテルニューオータニで「リオハ新作ワインセミナー」が開催され、行ってきました。


朝までサッカー見てたのでさすがに眠かった。スペインxポルトガル戦も見ちゃったからね…。27時半キックオフって書いてあると、いけるかなって思うんだけど、3時半ですから。でも、普通に寝れば、3時半起きならOKなんで、スペイン戦、応援しますよ!


行きの電車の中でケータイからコメントの返事を書いていたんだけど、睡魔に襲われて爆睡。乗り過ごさなくて良かったよ。


この催しは、ラ・リオハ州の経済開発公団が主催をしていて、今年で3回(3年)目です。


ラ・リオハ州の位置を確認します。


Viva ワイン! 上の地図で、大きなカスティーリャ・イ・レオン州の隣に緑色で塗られた小さな州が「ラ・リオハ」です。今、思ったんだけど、どうしてリオハにだけLaっていう定冠詞が付くんだろう…。バスクのPais Vasco(バスク国)も気にはなっているんだけど、リオハのLa今まで気がつかなかった。どなたかご存知の方がいらしたら教えてけろ。


スペインワインのDO(原産地呼称)で、リオハはDenominacion de Origen Carificada(特選)という称号がついていて、DOCリオハと名乗ります。他の地域のワイン、例えばシェリーはDOヘレスで、最後のC(carificada=特選)がつきません。


そんなこんなを、元スペイン・ソムリエ協会の会長で、スペインワインアカデミー代表のヘスス・フローレス氏の「スペインワイン四半世紀の変遷とリオハの動向」と題したプレゼンテーション、その後、05年全日本最優秀ソムリエで世界大会にも行かれた佐藤陽一氏のテイスティングがありました。


Viva ワイン!
(講演するフローレス氏。氏の右に座っているのが、佐藤講師です。)


ぶどう栽培やワイン製造の歴史の長いスペインですが、つくったワインは自分たちで飲むだけで、それを国外の市場に出すなどして世界的にメジャーになったのは、そんなに昔のことではありません。


フローレス氏の説明によると、リオハがその呼称を認定されたのは1924年で、1923年のボルドーに続き、ヘレスと並んで世界で2番目だそうです。


スペインワインの近代は、19世紀にワインの先進国フランス(ボルドー)の技術がリオハにもらたされたことに始まります。20世紀に入り、スペインは世界大戦に参戦しなかったものの、内戦状態になり、ワイン産業はことごとく衰退しました。


1970年代に入り、ようやくワイン産業は立ち直りをみせ始めたものの、ワイナリーはあまりぶどう畑を重視せず、廉価なワインを大量につくることに力を置いていました。実際、当時のスペイン国内での消費者はそれで良かったのかもしれません。しかし、世界的に認められていたリオハのワインは、スペインワインの好みはリオハによって決まるとまで言われていたそうで、リオハはスペインワインのリーダー的存在として発展していきました。


80年代に入り、リオハだけでなく、他の地域のワイナリーが大きな技術革新を遂げ、フレッシュでフルーティーな若いワインも手掛けるようになりました。ワイナリーはぶどう畑を重視し、特定のぶどう畑からつくられたワインへの関心も高まっていきました。70年代にリオハが定めた方針「パワフル&エレガント」は他の地域にも踏襲されていったのですが、リオハほどの人気は出なかったようです。


90年代は、スペインワインにとって飛躍的に国際市場が拡大された年代で、リオハの他、リベラ・デル・ドゥエロやプリオラートなどの原産地呼称のワインが世界的に知名度を上げていきました。リオハがDOから「特選」の称号がついたDOCリオハになったのは1991年です。


そして世紀を越えて21世紀に。リオハのワイナリーは最新技術を採り入れて、洗練されたワインをつくることに力を注いでいて、ステンレス・タンクよりも樽発酵が増加しているそうです。


「優れたワインの始まりはぶどう畑から」。ぶどう畑の重要さに気付いたワイナリーの挑戦は、今後のリオハワインのますますの発展につながっていくのでしょう。


最後に講師のフローレス氏がおっしゃっていました。


「世間で言われているGRAN VIN(ボルドーやブルゴーニュの有名シャトーのワインのこと)と一緒にブラインド・テイスティングをしてみて下さい。リオハのワインがGRAN VINに劣らないということを実感していただけるでしょう。値段からみれば、リオハが一番(廉価である)であるということがおわかりになると思います。」と…。


私は残念なことにお金とチャンスがなく、ボルドーの5大シャトーのワインは勿論のこと、セカンドも飲んだことがないのですが、氏の言われる意味は良く分かりました。


みなさんも是非、リオハのワインをお試しになって下さい。ボルドー好きな方も、気に入っていただけることと思います。


フローレス氏の講義の次は、佐藤陽一氏による7種類のリオハワインのテイスティングがありました。


Viva ワイン! 全て、ヴィンテージや熟成期間が違うワインです。


講師の佐藤氏、去年も彼の講義を聴いたのですが、固い話ばかりでなく、ワインの表現の仕方もありきたりの単語(ワインを語るのにはなめし皮、濡れた犬の臭いなど、特定の単語を使います)だけでなく、ウイットに富んだ表現もあって、非常に楽しかったです。


Viva ワイン!

いつもの私のテイスティングは、ワイナリーの人と商談しながら、これいくら?とか、ぶどう品種は?などと聞きながらなので、値段も知らず、ぶどう品種はリオハなので想像できましたが、単に味の違いを利くのっていうのは楽しくていいですね。

テイスティングした7種類のワインは、佐藤講師が事前にブラインド・テイスティングして決められたそうなので、全てとても素晴らしいワインで、飲み干して来ようかと思ったくらいでした。


あ、勿論、飲み干してもいいんですよ。私はこの後、別の用事が入っていたので、口に含んで吐き出しましたけど…。


ボトルの写真も撮ってきたのですが、デジカメを持って行ったにもかかわらず、他の荷物と一緒にクロークに預けてしまったので、ケータイのカメラで撮ったのですが、どうも画像がイマイチ。困るよね、忘れちゃうってさ。


最後にいただいたお土産。


Viva ワイン!これ、ボタっていうんだけど、スペインでも最近これで飲んでるの見た事ないなー。私がバルセロナに住んでた20年前は、ボタにリッター80円で買ったワインを入れて、海に行ったっけ…。


Viva ワイン! どうやって飲むかというと、この写真のように、口から離してちゅっと。


イベントなんかにはいいかもしれないけど、家で飲むのに、わざわざ好き好んでボタで飲まないと思うんだけど。どなたか試してみたい方、いらっしゃいますか?


確か、渋谷のバル・マドリードではボタでワインが飲めた気が…。ね、プーさん。