とかく、スパークリングワイン全体のことをシャンパンとお呼びになる方が大勢いらっしゃるのですけれど、シャンパンとはフランスのシャンパーニュ地方で作られる瓶内2次発酵をさせて作られる発泡ワインのことで、他の地域や国で作られる発泡ワインは別の名前で呼ばれます。
日本で、魚沼産こしひかりとか、松阪牛などのように、特定の地域でつくられる製品だけが名乗ることができるブランド化されたものだと考えていただくと分かりやすいかもしれません。
特にヨーロッパでは、他の地域や国で名乗ることができないように、厳しい法律によって守られています。
最初から話が逸れてしまいましたが、スペインでつくられるスパークリングワイン(瓶内2次発酵の伝統的製法でつくられる発泡ワイン)はカヴァと呼ばれます。
昨日はフォーシーズンズホテル椿山荘 東京にて、【カヴァの魅力~食とのハーモニー~】と題し、カンファレンスとテイスティングの会が催され、参加して参りました。
カヴァの故郷はスペインのカタルーニャ地方、バルセロナの近郊にあるサン・サドゥルニ・ダ・ノヤという町を中心に生産されています。
折しもスペインのサッカーリーグでFCバルセロナ(バルサ)の優勝が決まった日でもあり、カンファレンスでお話をされたサン・サドゥルニ・ダ・カヴァ組合会長のボネ氏は既にカヴァでお祝いをされたそうですが、バルセロナでの盛り上がりはきっと物凄い事になっているのだろうと推測できます。
日本のカヴァの輸入量は年間600万本だそうで、これは、ドイツ、イギリス、アメリカなどに次いで第5位に当たるそうです。
ボネ会長によるカヴァの歴史や現在の状況の説明を受けてから、醸造家のグラモ氏によって生産工程やぶどう、発酵についてなど結構専門的な説明もなされました。
カンファレンス終了の後、部屋を変えてカヴァのテイスティングです。
コドニュー社、フレシネ社など既に日本への輸出歴が長い合計8社がブースを出していて、自由に試飲が出来ました。
勿論、お酒におつまみは必要不可欠で、お洒落なタパスも揃っていました。
串にささっているのがタコで、真ん中はエビのすり身のフライでした。
上からごぼうのアナゴ巻き、ほたてだったかサーモンだったかのタルト(じゃなかったらすみません)、一番下は前出のタコとポテトの串です。
カヴァも辛口からやや甘口、ロゼもいただきました。
こちらのボトルは日本未輸入のカヴァだそうで、ポップなボトルがとてもお洒落れです。
ランチでパスタを食べたのにねぇ…こちらでもいただいちゃいました。
シャンパンと比較して品質も劣らず、それでいて、価格面ではシャンパンよりもずっとお求めやすいお値段で買えるカヴァ。
ご覧の通り、日本の食材とも相性抜群でした。
コドニュー、フレシネなどの大手メーカーは、スーパーでも買えると思います。
これからの季節、キンキンに冷やしたカヴァでお食事なんて、いかがですか?