慶太君はヤンチャで、他の子がお勉強をしていても、構わず大声を上げて走り回るグループの一人だ。

決して悪い子ではない。

友達と喧嘩したり、誰かを虐めたりしない。
どこにでもいる、可愛い小学1年生の男の子
だ。






ところが何故かよく指導員の方や私から叱られる!
ヤンチャグループの中で、一番先に捕まるからだ。
そして、いつも叱られる時に何故か真ん中にいる。

私が叱る時、どうしても視線が彼を捉えてしまう。
ある時、慶太君は目に涙をいっぱい浮かべて、

「何で僕ばっかり怒られるの?」と訴えました。
なるほどそう言えばそうだな。

確かに叱り易い子っている。
塾講師になったばかりの頃、叱り方研修なるものがあった。

当時夜中に徳島市のビルの3階で、研修中に、近所のちょっと強面のおじさんが小馬ほどある大型犬を連れて上がってきて、こんな時間に何やってんだと一言!

確かに熱が入りすぎていた。




あの頃ほど強烈には叱らない。
私も64になったので、身体も心も丸くなってきたから

それでも、ヤンチャ坊主は本気で叱る、
勿論演技である。
叱った直後にニコって笑顔になれる。

これが出来るかできないかは叱ったか怒ったかの違い
本気で怒っているうちはまだまだ!

笑顔が出せないようではヤンチャ坊主は救われない!

ヤンチャ坊主は美味しい、ヤンチャ坊主的少年とは
早めに心を通わせるとグループを掌握し易くなる。

私は私の仕事はいつもヤンチャ坊主に助けられている

慶太君も最近放課後クラブで宿題を終えたら、こども教室に走り込んで来る


最近は何故か〇〇姫様こんにちはと訳の分からない挨拶をしながら入って来る。

やったー、取り敢えず慶太君は一山越えたんだ。