富谷市公営墓地とパークゴルフ場を一体整備、23年度開所へ事業着手宮城県富谷市は、公営墓地とパークゴルフ場を一体化した複合施設「(仮称)やすらぎパークとみや」を整備する。2019年度に基本設計に着手し、23年度の利用開始を目指す。公園などと併せて整備する複合型墓地が各地で増えている中、パークゴルフ場との組み合わせは東北で初めてという。

 市東部の大亀山森林公園東側に4ヘクタールの敷地を確保し、市民向けの墓地2000区画と18ホールのパークゴルフ場、駐車場、管理棟、多目的広場を整備する。事業費は概算で9億円。19~20年度に基本・実施設計、21~22年度に造成と建設工事を行う。

 墓地は3期に分けて設ける。1期は800区画を予定し、一般的な和式型や、芝生を敷き詰めた所にプレートのような墓石を配置する洋風の芝生型、遺骨を他の人の遺骨と一緒に埋葬する合葬式の墓所を設ける。

 新住民が多い富谷市では市内に墓を持たない人もおり「宗教・宗派を問わない墓地を購入したい」「お墓の後継者がいなくても安価に利用できる墓がいい」などと公営墓地を求める声が高まっていた。

 市は、16年に実施した住民アンケートで墓地需要などを把握。今後30年の需要予測を2000区画と算出した上で、従来の墓地のイメージから脱却し、公園のような明るい景観の墓地を整備する方針を決めた。

 同時に、以前から要望が出ていたパークゴルフ場を公営墓地と一体整備し、管理棟や駐車場を共用することで造成、運営コストの縮減が図られると判断した。