子供の頃
夏休みが終わるの嫌だったーーー
ずっとずっと夏休みが続けばいいのにと祈っていた

それが気づけば今は
毎日夏休みみたいなもん
あの頃の自分に教えてあげたい

"未来にたっぷりの夏休みが待ってるから大丈夫や"

その中でも今日は特別に
夏休み感がいっぱいの日だった

娘Bが朝食中に「今日は海に行く」と言うではないか
もちろん「お供します」
椅子やパラソル、ビーチマットを待ち
カバンにはアイスティとナッツを用意してくれた
読みたい本もほりこんだ

テチテチ歩いて浜辺へ向かう
ちょうどいい薄曇りで暑すぎない
風も弱くて快適,快適、
いつまででもゴロゴロできる
娘は本を読んだり、絵を描いたり、ウトウトしたり
いつも家のベッドでしているようなことを
そのまま浜辺でやっている

私はいつもならサクッと1時間くらいの海散歩だけど
今日はそのまま娘の隣で椅子に座って読書に突入
パラソルの下の影が移動するのに合わせて
ビーチマットも少しずつずらす
3度ほど移動してはゴロゴロ、ごくごく、ぽりぽり
砂に塗れた娘一丁上がり

風が強くなってきたのと
お腹が空いたので
ようやく腰を上げた「かえろか」

気づけば15時だった
ほんの1〜2時間のつもりが4時間近く
海辺でごろついてた

テチテチ歩きながら気づく
肩がピリピリする
ヤバいなこれ日焼けしてる
娘はしっかり日焼け止めを塗っていた
私は顔にササッと塗っただけ
くっきり赤くなった肩はまさに"ランニング焼け"
「50歳にもなってまだそんな焼け方して〜」
母がみたら笑うだろう

お腹が空いていた
読んでいた本の中の料理が美味しそうすぎた
帰って冷やし中華を3人前作った   
サーフィンから戻った夫、砂浜から戻った私たち
みんなお腹が空いていた
簡単で早くて満足度の高いものを!
野菜を山盛り乗せた冷やし中華を拵えた
頭を突き合わせて3人でわしわし食べた
お腹が空いていたので飲み物のように
つるっとごくんとあっという間に喉を通過した



満腹になると睡魔が襲ってきた 
抗うことなくベッドに倒れ込んだ
目が覚めると外は暗くなっていた
2時間半寝ていた

起きたらめちゃくちゃ喉が渇いていた
お茶や水を飲む前に
冷蔵庫からスイカを出した
うちのスイカは
ひとくち大にカットしてガラスのボウルに入れてある
そうしないとみんな食べないから
(→それとゴミの日にスイカの皮を出してしまいたいから)

切っておいてよかった
こんな時、 
でっかいスイカをよっこらしょっと切って
見えてるタネを
コツコツと全ていちいち取り出した
あの時の自分を褒めたい
ブラボー私

引き出しからフォークをだして
台所で立ったまま
ガラスボウルの中のスイカに突き刺す

起き抜けのカラッカラの喉に
冷たいスイカの薄ーい甘さが染み渡る
ちょっと冷たすぎる
冷たすぎて噛めない
舌と上顎でスイカを押しつぶすようにして飲み込む
もう一つ、もう一つ、
慌てなくていいのに慌てて口にスイカを運ぶ
食べるほどに喉が渇いていた自分に気づく
小さいフォークにしたけど
大きいフォークにしたらよかった
どっちでも食べるスピードは変わらないだろうけど
ちょっとそんなことを思う

ガラスのボウルの底に溜まったスイカ色の水たまり
100%スイカジュース
ごくごく飲む
ぷはっ
ずっと台所の足元で私を見上げているルーニーに
最後のひとくちのスイカジュースをお裾分け
ようやく余裕が出た私

日焼けのあとの気だるさ
冷たいスイカ
暮れかけた青い空

これ、夏休みだ

食べて寝ただけなのに
もう次のご飯の時間が迫ってる

これも夏休みっぽい

遊び疲れた体の重さ
日焼けの後の体の火照り

これぞ夏休み


今日もありがとう
いつもありがとう