母は乳がん全摘手術の2日前に入院となりました。
弟に付き添ってもらいました。
再度、手術内容について主治医から説明していただき、同意書にサイン。

入院当日はよく眠れた、と。
肝が据わっていると言うか、覚悟決めてると言うか、さすが我が母。

「暇~」とメールも届き、リラックスしている感じが伝わってきました。

そして、手術当日は私が付き添いました。
最寄り駅から病院に向かうタクシーで、運転手さんに「誰か入院しているの?」と詮索されてアセアセ
「母が」と言うと、 「それじゃ、お母さんの手を握ってあげなさい」とアドバイスされました(笑)

今は、とてもじゃないけど手を握って看病、という感じではないですが、術後はそんな時もあるのかな~、とぼんやり想像してました。

病院に着くと、母はいつもの調子で元気いっぱい。朝ごはんを食べていないから「お腹空いた」とか、ちとうるさいほど。

水分補給の点滴も手術室に入ってからすると言うので、荷物の整理も一人でガチャガチャやってました。

手術室に行く2時間半前に、浣腸60mlされてました。
娘の全身麻酔(乳腺線維腺腫摘出)の時は、下剤だったので、病院?先生?によって、いろいろやり方あるのねーと、また勉強になりました。
(娘は点滴も朝からしてたしね)

そして、30分前になると、血栓予防の靴下をはき前開きの寝巻きに着替えて、10分前になると手術室に歩いて行きました。
途中の廊下で、「ご家族の方はここで」とあっけなくお別れ。

手術終了したら、携帯で呼び出してくれると言うので、「院内にいてくれたらいいです」とは言われましたが、迷路みたいな病院で、すぐに戻れないかもと思い、家族待合室にずっといました。

術中にリンパ節への転移の検査をしているはずなので、転移していないといいな、とかいろいろ考えながら終了を待ちました。
とてつもなく長い時間待った気がしました。
そして、看護師さんが来てくれ、まもなく終了します、と。
手術室に入ってから2時間40分経過してました。

ついに、看護師さんに呼ばれて、先生と面談。
無事、終了したこと、センチネルリンパ節への転移はなかったことを、真っ先に報告してくれました。
良かった~。

その後、摘出したものを見せてくれました。
お弁当箱なんかに使うタッパーに入ってました。
脂肪の塊でしたが、ひっくり返して脂肪をかき分け、がん腫瘍も見せてくれました。
全貌はわかりませんでしたが、ベージュ色のような大きなアメ玉みたいなものがありました。
娘の良性の腫瘍は真っ白だったので、ここにも違いが。
まさか、半年以内に2回も摘出した腫瘍を見ることになるとは思ってませんでしたけど。

先生の説明が終わり、家族待合室で待っていると間もなく母が出てきました。
意識もうろうとしてるはず、と思いきや、お目目パッチリ。
頭を少し上げてピースサインまで。どこまでも元気な母でびっくりです。

ベッドを先生も一緒に押してくれているのは、嬉しかったです。
そして、念のためと一晩だけHCUへ。
高齢なので安心です。
少し落ち着いた頃を見計らって、面会させてくれました。

術後直後と同様、吐き気も全くなく、少し動くと痛みがある程度と。
さすがに副作用の痰は絡んでましたが、自分で処理しており優秀な患者でした。

そして、フクダ電子製の生体情報モニタにつながれて管理されてました。
(職業柄、こういうところにすぐ目がいっちゃう笑)

午後6時、安心して病院を後にしました。
今日は誰もいない実家に宿泊です。
冷たい北風が吹くさむーい夜でした。

p.s.
  ペットのフクロモモンガPuaちゃんは、大きくなりました。
好奇心旺盛なくせに臆病、そして元気いっぱい。いつも癒してくれます。