アジソン病5-アルマ動物病院 糖尿病・内分泌病センター <内分泌病辞典>-
アルマ動物病院 https://alma-ah.com/
1530061 東京都目黒区中目黒4-4-2-102
TEL:03-6412-7760
二次診療施設<アルマ動物病院 糖尿病・内分泌病センター>を併設しています。
糖尿病をはじめとするホルモン疾患の治療とご家族のお悩みを一緒に解決できるように診療をおこなっております。
内分泌病
ホルモンとはからだのいろいろな臓器から分泌されて、血流に乗って目的の器官に運ばれて生命機能を維持するはたらきをもつ重要な情報伝達物質であり、このホルモンを分泌する臓器を内分泌器官といいます。おもなものとして下垂体、甲状腺、上皮小体(副甲状腺)、膵臓、副腎、卵巣、精巣などがあります。これらの内分泌器官に不具合が起きて、症状が見られるのを内分泌疾患(病)といいます。
犬猫の主な内分泌疾患
糖尿病
甲状腺機能低下症
甲状腺機能亢進症
副腎皮質機能低下症
副腎皮質機能亢進症
上皮小体機能低下症
上皮小体機能亢進症
今回は<副腎皮質機能低下症(アジソン病)の診断>についてお話します
-副腎皮質機能低下症(アジソン病)はどうやって診断するの?-
アジソン病は外貌の変化はみられない疾患のため、繰り返される嘔吐、下痢など消化器症状やふるえなどを副腎皮質機能低下症(アジソン病)の症状として意識して、検査に進められるかが診断の第一歩となります。
検査は血液検査、画像検査を行ない、負荷試験によって確定診断します。
・血液検査
“定型”アジソン病および”非定型”アジソン病ではコルチゾルの低下により、貧血、低アルブミン血症、低血糖、低コレステロール血症、高カルシウム血症がみられると言われますが、どれも必ず見られるものではありません。
CRP上昇はもっともよく見られる所見となりますが、副腎皮質機能低下症(アジソン病)に限った所見ではありません。
“定型”アジソン病ではアルドステロンの低下もあるため、低ナトリウム、高カリウムによるナトリウム/カリウム(Na/K)比の低下が特徴となります。
正常では40~27ですが、アジソン病では24以下となります。
また、ヘマトクリットの上昇(貧血が分かりにくくなる)などの脱水所見がみられ、高窒素血症(BUNの上昇)もみとめられます。
・画像検査
主に超音波検査により副腎の萎縮を観察します。
正常な小型犬種では厚みが4~5mmですが、副腎皮質機能低下症(アジソン病)では半分以下となっています。
以上からアジソン病を疑うと確定診断として負荷試験のACTH刺激試験をおこないます。
判定は刺激前および後のコルチゾルがそれぞれ2.0、3.0 μg/dL以下であれば副腎皮質機能低下症(アジソン病)と診断します。
もし刺激試験前の採血でコルチゾルを測定して2.0μg/dLを超過していればアジソン病は否定され、他の疾患を検索する必要があります。
・ACTH刺激試験
目的:副腎皮質機能低下症(アジソン病)の診断
方法:
12時間前(21:00)からの絶食(絶水は不必要)
採血(Preコルチゾール、内因性ACTH)
テトラコサクチド酢酸塩(コートロシンR、第一三共(株))静脈注射または筋肉注射
≧5Kg(体重):0.25㎎(1アンプル)/h
<5Kg(体重):0.125㎎(1/2アンプル)/h
1時間後 採血(Postコルチゾール)
※昼行性動物は日内変動から早朝・食前のコルチゾールが最も低値
内因性ACTH:EDTAチューブで即座に遠心して分注凍結
待ち時間は自由行動!
お散歩OK・お食事OK・帰宅OK
病院周りを散策いただいても良いですし、検査前12時間絶食なので待ち時間に持ち込みごはん食べても、近くにランチなどに出かけても良いですし、お近くにお住まいの方は一度ご帰宅いただいても大丈夫です。
※1時間後の採血に病院へ戻ることができる距離での自由行動をお願いします
判定:
Pre:≦2.0μg/dL
Post:<3.0μg/dL
・副腎皮質機能低下症(アジソン病)は必ずPre<2.0。スクリーニング検査
・プレドニゾロン、ヒドロコルチゾンは影響する
・デキサメタゾンは影響しない
※ショック時は使用(<0.05㎎/kg)
アジソン病の治療に関しては、費用面から並行輸入によるフロリネフの治療が主流となっているようです。
この治療で以前の元気を取り戻していればとても良いことです。
もし、”今ひとつ元気になりきれていない”、”症状が消えない”などがありましたら、是非ピバル酸デソキシコルチコステロン(DOCP)の使用を検討してください。
フロリネフからピバル酸デソキシコルチコステロン(DOCP)治療に変更した飼い主は皆満足しているという報告があります。
そして、アルマ動物病院ではピバル酸デソキシコルチコステロン(DOCP)による治療経験が30症例以上となりますが、やはり飼い主様は皆、治療に満足していただき、以前の元気を取り戻したと仰っています。
現在の治療に悩まれている方、不安不満をお持ちの方は是非一度アルマ動物病院 糖尿病・内分泌病センターへお越しください。
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糖尿病診療
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)診療
副腎皮質機能低下症(アジソン病)診療
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