イタリアの空の下⑦番外編
~ローマ バチカン ナポリ~
キャサリン旅行記 今日で最後に致します
お楽しみ頂けましたか !?
僕もちょっとプチ旅行気分で綴りつつ イタリア旅行の予習になりました
彼女の訪れた都市をあらためてまとめると こんな感じ
キャサリン家 → 成田空港
ミラノ → ベローナ → ベニス
ピサ → フィレンツェ → サンジミニャーノ
アッシジ → アンコーナ → バーリ
アルベロベッロ → マテーラ → ナポリ
カゼルタ → アマルフィ → カプリ
ポンペイ → ローマ → バチカン
成田空港 → キャサリン家
アリタリア-イタリア航空にて18都市周遊
僕の産みの母親には 兄弟が10人いる
僕の育ての母親にも 兄弟が10人いる
そう 2人は姉妹
彼女たちは 幼い頃に両親を亡くした
幼少期の母は 叔母に母親の陰を見ながら育った
その後 彼女は 花の都で自分の居場所を見つけた
当時 叔母は その彼女の姿を
おそらくは白黒の世界しか映し出せなかったであろうブラウン管に向かい
温かい眼差しを手向けていたことだろう
僕は1年にたった一度だけ 同じ日に色違いの同じものを買い続けてる
いつから初めたのだろうか 記憶は定かではないが
毎年 決まったあの日に お花屋さんに行くんだ
枯れないように 大きな鉢植えを最低でも2つは抱えることにしている
僕にとって 唯一出来ると勝手に思い込んでいる親孝行のつもり 笑
→★←
同じように 僕には かつて2人の父親がいた
幼い僕に衣服と食事 そして教育を施してくれた父親がいた
口数は少なかったが 大好きなお酒を飲むと大きな大きな手で
『ありがとさん』 と僕の小さい手をギュッと握り締めてくれた父親がいた
そう 彼はキャサリンの姉の夫
僕の父親が息を引き取ったあと いつも僕たちを見守っていれていた
彼女から 一本の電話があった
『お留守番ありがとう 元気で帰ってきたよ 17時くらいに駅に着きます』
きっとカラ元気だろうな
30数年振りの海外旅行 疲れてないわけがない
少しの不安が脳裏をかすめながら 車を走らせた
満面の笑みのキャサリンが そこにいた 笑
僕は助手席から放たれる絶え間ない騒音の嵐をよそに
車を走らせた
『あんた どこに行くの !? 私 成田でお蕎麦食べてきたから日本食なら大丈夫だよ』
僕が向かった先は
そう もう1人の母親
叔母の家だ
僕のフィラーリのハンドルを切る姿を見て キャサリンは すでに気付き
たったひと言だけ
『そうだよネ ありがとう』
彼女は 敬虔な仏教徒なのカナ 笑
叔父が眠るその仏壇のロウソクに火を灯し
シキソクゼクウ クウソクゼシキ
その傍らで僕は 彼女の永年の深く刻まれたシワのある
そして 世の中の男性のどんな手よりも皮の厚い
丁寧に併された手をしばし見つめていた
彼女が帰国する日に 父親の眠るその場所に同じことをしようと思った
でも しなかった
→★←
そう 人には それぞれ役割というものがある
僕は それを大切にしている
翌朝 目が覚めると 僕の部屋の机の上に1枚の封筒があった
それをカバンの中の本の背表紙側に挟め
となりの弟の部屋を覗いてみた
昨晩遅くにベロンベロンになって帰って来た弟は まだ爆睡している 笑
同じものがあった
僕は その足で あの場所へ歩みを進めると
そこには 十余日前の忘れもしない あの光景があった
色鮮やかな紫紺の花々が 僕を待っていてくれたんだ
『ありがとう』
本当に久しぶりに 声に出したような気がする
僕は仕事へと車を走らせると 携帯電話の音が鳴った
『お兄ちゃん 母ちゃんにいらないって言ったんだケド
受け取らないんだよネ どうする これ!?』
『いいんじゃネ 貰っておいて』
『じゃ オレ クラブ買っていいカナ !? お兄ちゃんはどうするの ??』
『あ~ オレも貰っておくヨ』
1年前からとっぷりゴルフにハマってる弟
ヒマさえあればゴルフ ヒマがなくても寝ないでゴルフ
笑
僕は 仕事に行く前に 銀行に寄った
初めての臨時ボーナス w
毎年 母親に続けているように 弟にもしていることがある
本当に少しづつだけど もう9年になる
彼には1ヶ月に一度 ナショでネ
結婚するときまで続けたいと思う
母親より感謝して貰わないとナ 笑
色即是空 空即是色
僕なりに その意味はちゃんと理解している
人は 社会という雑踏の中で生きていかなくちゃいけない
シワを重ねるごとに 知らず知らずのうちに 見えなくなる世界がある
気付かないうちに 空に自分の好きな色を塗ってしまうんだ
自分の好きな色に染めるのが悪いことだとは言わない
でも 藍色が好きな僕は デニムを履くだけに留めておくことにしている
僕の空には その好きな色は塗りたくない
だって 濃い色を塗ってしまったら 元の色が見えなくなっちゃうから
いつも自分の胸の深いところに問いかけていきたい
僕は 17年前に大切なことを教えられた
母親と弟に
だから 僕はその恩をこれからも返し続けていきたい
でも それだけじゃ 僕の夢と野望は 叶わない
やっと ここまで来れた気がする
もう そろそろ ガラス越しに見えるあの世界への窓を開ける日が来たのかもしれない
さっ 今日も遊ぶゾ 笑
7回にわたるキャサリン旅行記 お楽しみ頂けましたでしょうか !?
爆笑話は まだまだ盛りだくさんだったのですが
最終章は CRAZYだと思われたかもしれないキャサリンの名誉のため
真面目に書いてみました w
まだまだお話が聞きたい方がおられましたら
どうぞお気軽にまかろん★をご訪問下さい 笑
もしくは
キャサリンさん 次回は スペインとパリとフランスまで行くそうなので
ご同行下さいませ ♪~
何度教えても パリとフランスは別な国だと思ってる彼女ですが
どうぞ 今後とも温かいご声援をお願い致します 笑
おちまい
次回の旅行記は 先日 僕が訪れた
兵庫 大阪 京都
記事にしてみますので どうぞお楽しみにネ ♪~
いつもありがと
BEST REGARD
big huggies
MACARON
TFR
♥







































