愛する人と出国します
今日から少しの間 本当に久しぶりにこの国を離れる
でも 1人じゃない
愛する人と一緒に
僕にとっては 未踏の地
行き先は イタリア
どんな景色を彼女に魅せてくれるんだろう !?
北から南まで
移りゆく空の下 いつまでも変わらぬものを大切に
ポッケにしたためて
僕は 今朝早くに母親をフィラーリの助手席に乗せ
空港まで送ってきた
彼女にとって海外旅行は 実に20数年振りのことだ
半月以上前から ソワソワ
毎日 あれもこれも 行く前から相当疲れてた w
『あっ あれ入れるの忘れた』
僕はここ数日 カギをかけたスーツケースを1日に何回開けさせられたことだろう 汗
スーツケースは もう成田まで届けてある
出発の前夜 昨晩 時計の針は午前0時を刻もうとする頃
僕にまたこんなことを言う
『あっ 大切なもの忘れた』
『はぁ また !? 今度はなに ??』
『あんた お父さんの写真ちっちゃいの持ってる !?』
僕が大切な想い出たちをそっと閉まい込んでいる
あの箱を久しぶりに開け彼女に渡した
『ありがとう お父さんと旅行してくる』
そう言って彼女は布団にはいった
『あっ あれ忘れた』
僕は またそんなことを言ってくるんじゃないかと
ハラハラしながら 笑
もうあれから 17年の時が過ぎた
そして あの震災以降 彼女はゆっくり休めていない
まだ僕の家は あの日から ほぼ毎日のように
工事業者の重機の騒音が響いている
この期間 僕は幾度となく息抜きに旅行に行くことを促してきた
でも 70歳を若干超える彼女は
行きたい気持ちとは裏腹に 自分の身体への不安から
それを拒み続けてきた
あたり前だけど
歳を重ねるって 決していいことばかりじゃない
彼女は とあることがキッカケで旅行に行くことを決めた
ちょっと情けないことに
今の僕に このVIP旅行の全額を出してあげれる余裕はない
少しだけ弟に協力してもらった
『お兄ちゃん 母さんの欲しい車まで買ってやったんだし
そんなのオレだって出すよ』
よく出来た弟だ 笑
嬉しかった でも 彼が出してくれたこと以上に
母親がここを楽しそうに離れることが何より嬉しかった
老体にムチを打ち よくやってきた
僕は遊びまくってるのに w
いや・・・本当は・・・いや・・・今日はヤめとこ 笑
彼女を空港に送り届けたあと
自宅に帰った僕は オヤジの眠る仏壇に手を合わせようとした
・・・すると・・・
そこには色鮮やかな紫の蘭の花が生けられ咲き乱れていたんだ
昨晩 家族で食事をしたあと僕が自分の部屋に戻ると
シャッター音とともにメルセデスのエンジン音が夜闇に鳴り響いたことを思い出した
そして 今日 平成26年10月19日午前11時39分
彼女は僕にこんなMAILを送ってきた
デコメなんて使えるんだ
出国ってひらがなだケド 笑
僕の母親は70歳ちょいにして身長が172cmある
たまに街に出かけると
『モデルさんですか!?』
今年もニヤニヤ嬉しそうに僕に何度か話てきた 笑
僕はいつも無視 w
よくケンカもする 性格がたぶん似すぎてるからかもしれない
以前 僕が大切な人にこんなことを言われたことがある
『あなたが素敵なのは きっとお母さんが素敵だからかもネ』
僕は素敵かどうか分からない
歳を重ね 自分のことそんな風に言える日が来るとも思わない
思える人間にもなりたいと思わない 笑
『オレ 素敵でしょ !?』
・・・気持ち悪い・・・
ただのナルシストじゃん 笑
でも 今 ひとつハッキリ言えることがある
よくケンカをする母親だけど 何年かに1度 素敵なことを僕に教えてくれる
ありがとう
愛は決して色褪せることなく いつまでも変わらないもの
以前のBLOGでも 何度かしたためたケド
僕の愛のカタチ
ここでもまた書いてみよ
イタリアで いいオトコにでもナンパされて
『私 恋しちゃったから しばらく帰らないネ』
女性はいつまで経っても きっと女の子
オカンのそんな姿だけはキモくて想像すらしたくないケド
いいオトコ連れて帰ってきて欲しいカモ 笑
TFR
♥


























