T-SITEへ行ってきた。

最後のクリニックで
紹介状を受け取ったら
空はもう群青色で、
お腹が空いていたのに
真っ直ぐ帰宅した。

手術前はリフレッシュなんて
到底できなかった。
体も心も現実逃避していたから。


私はここにいて
がんはもういない。

軽めにエビのアヒージョにした。
ローズマリーの香りが嗅覚を満たす。

退院後の状態は
脇の下にゴルフボールを
挟んでいるような感覚がした。
腕の内側は服に擦れるだけで
火傷をしたあとのような痛みもある。

上体を起こす度に傷が揺れる。
車の振動でズキンと痛みが走る。
暫くはリブバンドで固定していた。

退院10日後に風呂解禁。
半身浴をしたら脇周りが腫れて
痛みと太さが倍になり、
保冷剤を脇下に挟む日々。

4日後には
腋窩から肘窩にかけて
数本の筋が現れた。
モンドール病というらしい。

木製の椅子が重々しく
引くだけで不便さを感じる。

フード&カンパニーで
有機のお味噌と野菜


てんさい糖が優しい甘さの
ピーナッツペーストを購入した。

本と雑貨を物色したあと、
媽祖廟に献花をしに行く。


数年前に境内にいる夢を見て
なんとなく行ってみたら、
トラブルが回避されたことがある。

初診の1週間前
偶然に通りかかり参拝をしたら、
不思議なことがあった。

そして、この日はありがたいことに
ヒントが得られた。

それは青森の木村藤子さんの
霊視によるアンサーと似ていて、
あとになって気づく感じ。

無事に感謝の気持ちを
伝えることができてよかった。

退院後の初外来で

「傷はもっと綺麗になるよ」

主治医はにこやかに言った。

かさぶたが剥がれた傷跡は
ジェットストリームの
0.5mmの一本線。
少し赤みはあるけれど
とても綺麗で驚いた。