2017年8月23日(水)吉野川 その7 中原~河口~多賀 | 川旅日記

川旅日記

2000年春、乗ったこともないカヌーを買い、川に漕ぎ出した。
「カヌーで川を下って海まで出たらきっと楽しい」という想像は間違っていなかった。
あれ以来ボクの川旅は続いている…

5時過ぎ起床。


風も波も無く海は静か。


卵かけご飯とプチトマトの朝食。


自転車で昨日の上陸地点へ。


6時半出発。


川の中央の流れに乗るまではパドルが重い。
風が出ず、川が静かなうちに早く海まで出たい、と言う気持ちを抑えて、焦らず静かに、同じリズムでパドルを繰る。
日差しが強くなり、今日も水を体にかけながら進む。


7:00吉野川橋。


そしてすぐに吉野川大橋。


素晴らしい青空。


出発から1時間で最後の「阿波しらさぎ大橋」を通過。川に架かる橋としては日本最大級とのこと。
一昨日、河口に自転車を置きに来た時も、那賀川を下り終えて高知に向かう前もこの橋を渡っている。
その時は両日とも風が強く、河口付近は高い波が立っていた。
「こんな荒れた河口から海に出るのは無理なんじゃないか?」と不安に思い、川の大きさに呑み込まれそうな気持ちになっていた。
しかし今日は天気に恵まれて信じられないほど順調にここまで来ている。


たぶん河口にもう1本、橋が架かるのだろう。
今はまだ橋脚の基礎?しかない未来の橋を通過。


手を水に浸けて舐めるとしょっぱい!
コレが手の汗じゃなきゃ、もうここは海水。


左手に見えるコンクリートブロックを周り込めば、そこが今朝一番に見た海岸。


7:50上陸!


スタートから7km。
2時間はかかるかと思っていたが、1時間半かからずに漕ぎ終えた!


吉野川、長かったなぁ。

グングンと気温が上がっていく中で舟や濡れた物を乾かしつつ、車の中の荷物を整理する。

荷物がまとまったところで、YUMEタウンという大きなショッピングモールへ。
まるで近所のイオンモールに来ているようで楽しい。
フラフラとホビーゾーンなんかに入ってバイクのプラモを買いそうになる。
もう手に持っていたが「今ココで買う必要は全く無いよ」ともう一人の自分に注意されて踏みとどまる。危なかった!
今必要なのは靴下と半袖シャツと長ズボン。
帰りがけに、ランニングシャツと短パンとサンダルで行くには相応しくない用事が有るのに、気付いたら川で使う服以外はこの3点しか身に着けていなかった。
あとは腰痛のキャンプ生活を送るボクを支えた、杖として使った木しか無い。
あ、あと合羽だけは何故か上下2着有る。
でも半袖シャツは和歌山に忘れて来て、靴下と長ズボンに至っては家を出る時から頭に入っていなかった。
ズボンを選ぶのに丈が長過ぎたりウエストが緩過ぎたりで少し手こずったが、必要な物は揃った。
それにしても腹減った。減りすぎて腹が痛い。
高知ではカツオやシンコやウナギや帽子パンやアイスクリンを食べたが、徳島では土地の物を食べていない。
フードコートで徳島ラーメンと餃子を注文。
11年前にはあまりハマらなかった徳島ラーメンも今日は旨い!
少し甘みの有るスープが止まらなくなる感じ。
替え玉したかったが、急に沢山食べると腹がツラくなるのでやめておく。
餃子は野菜タップリ肉少なめの薄皮餃子。
皮の薄い餃子、好きだな~。
スダチを絞って塩で食べるのが新鮮で旨い!
替え玉しなくても十分満腹。
YUMEタウンを出て「あらたえの湯」へ。
久万秋の最後の夜にシャワーを浴びて以来8日振りくらいの風呂。
電気風呂、寝湯、立ち湯、不感風呂、炭酸風呂と種類は多いが、ヌルめのお湯で長く入っていられる。
この夏は4回も温泉に入った。
まだもう少し入る予定。

そして名残惜しいがとうとう四国を離れる時はやってきた。
往路と同じ道で徳島から淡路島を抜けて行く。
サヨナラ四国!
サヨナラ那賀川、四万十川、吉野川!そして久万秋!
またね!ボクはきっとまた四国に来る。

淡路のサービスエリアで休んだ以外は琵琶湖のほとり多賀のサービスエリアまで休まず走って車中泊。
ノンアルコールビールを呑んだら、何だか酔っ払った気分になって、スヤスヤと眠ってしまった。

こうしてボクの夏休みも終わりを迎えようとしている…