かなり壮大な作品です。良い作品です。
SF作品という位置づけですが、愛にあふれる感情的な作品ともとれます。
クーパーはブラックホールに吸い込まれ、五次元空間へとたどりつき、最終的に助かるという無茶苦茶な展開をしています。しっかりSFとしての設定が構築され展開していく作品をお望みなら、本作は合わないと思います。
しかし、壮大なスケールと映像美を感じられる作品です。非常に美しいシーンが多く、心が洗われます。
マン博士の嘘に関しては、気持ちはわかります。たった1人氷の惑星に閉じ込められ、救いの可能性がない以上、嘘をついてでも助かりたいという気持ちは理解できます。
この嘘に関して批判的な人にいいたいのは、「自分がマン博士と同じ状況になったときに嘘をつかずに1人で過ごすのか?」という質問です。口では「嘘をつかない」というでしょうが、実際にその状況になったら嘘をつくでしょう。
エドマンズ飛行士が既に死んでいるという展開はありきたりでしたが、映像の美しさで誤魔化しがききました。
綺麗に話がまとまった良作です。



