監督 ライアン・クーグラー

脚本 ライアン・クーグラー、ジョー・ロバート・コール

原作 スタン・リー、ジャック・カービー 『ブラックパンサー』

製作会社 マーベル・スタジオ

製作国 アメリカ合衆国

 

テーマ:王はどうあるべきか

 

面白かった。時間があっという間に過ぎた映画だった。しかし、メッセージ性があまりない。わかりやすいほどの正義の定義づけがなされている。メッセージ性はあるにはあるが、「人としてどうあるべきか」というエッセンスについて論じるのは、ありきたりである。アクションシーンはとてもかっこよく迫力があった。

 

エリック・キルモンガーが復讐する理由は妥当かと思われたが、Wikipediaで調べたら復讐の理由として妥当ではなかった。。しかし、復讐方法としてアフガニスタンやイラクで人を殺しまくって、ティ・チャラとの挑戦の儀式に備えるという方法を使用した。かなり残酷だが、王になるには最短ルートであろう。やるべきことをやっているというイメージである。しかし、ティ・チャカを海に投げ入れる行為は非常にもったいない。

 

そして、「実はティ・チャカは生きている」というパターンをとっている。展開として薄い部分をアクションシーンの迫力でごまかしている感じは否めない。ストーリー展開は杜撰である。このタイプの映画は、興行収入として高くなる傾向にあるが、ストーリー展開はありきたりなものになる。ティ・チャカは心が綺麗すぎる。映画ではうまくいっているが、現実ではうまくいかないだろう。

 

本作の前に見なければいけない作品があったらしいのだが、その事実を知らなかった。しかし、前作を見なくても十分ストーリーに関しては理解できた。ヴィブラニウムという資源は私も欲しい。ヴィブラニウムがあればアフリカの土地の環境を全て変えら

れそうだが、そのままである。そのあたりの設定が杜撰である。

 

アフリカを舞台にしているという部分で本作に興味を持ったが、期待はずれの映画であった。

しかし、迫力は凄まじいものがあった。