監督: マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
視聴し終わってもなお、謎多き映画でした。なぜウミガメが女に変化したのかがわかりません。そして、無音映画なので、全く説明のないまま物語が進んでいきます。
男は無人島を脱出しようと何度か試みますが、失敗し無人島で一生を過ごすことになります。「こういった生き方もあるんだな」という一つの生き方としての提示としては素晴らしいとは思います。
終始無人島での生活の描写が続くので、背景は自然にあふれています。癒やされる映画ではあります。津波が起きたあとの無人島は、食料が枯渇しているはずなのに、家族は全員生きながられて、最終的に男と女は初老になるまで生きながられています。このあたりの物語の整合性が全く取れていません。途中で何回か白黒の映像に切り替わり、男の夢の描写があります。この描写も何のために挿入しているのか全くわかりません。
論理的に考えて本作を見てしまうと、かなり苛ついてしまうと思います。あまり考えず、自らの五感で感じて本作を視聴した方がいいでしょう。そして、一番謎なのが、なぜ本作がスタジオジブリ作品なのかという点です。スタジオジブリが製作に入る必要性は皆無かと思われます。

