こんにちは、個別進学塾アライン大網校室長の宮崎です。

さて、今回は前回に引き続き、「地理」を学ぶ意味を考えていきます。

 

地理、個人的にはとても好きな科目です。

仕事が終わって家に帰った後、リラックスしたいときに

地図帳を眺めてたりします、平らな地形はあまり好きではありません、

起伏に富んだ地形が好きです。というわけで、地理は好きです。

「スリジャヤワルダナプラコッテ」も暗記しています、ハイ。

さすがにバンコクの正式名称は暗記していません。

 

というわけで話が横道にそれましたが、

地理を学んでいて良いところ・・・・・・・、いろんな地方出身の人と

その地方のことについて少しだけ話が合うこと、それもあると思います。

前回の歴史を学ぶ意味の記事を書くまでは、上記の意味くらいしか

考えていませんでした。

 

せっかく歴史を学ぶ意味について考えた記事を書いたので、

地理を学ぶ意味について改めて考えてみました。

 

世界や自分の国の歴史や成り立ちを知るための重要な要素だから、

というのが現在考えている理由です。

 

例えば、日本は島国です。その恩恵はいろいろなところで受けています。

海の幸が豊富、雨が比較的多く水資源が豊富、それ以外にも

江戸時代にいわゆる”鎖国”というような政策をとれたのも、島国であるが故

でしょう。(鎖国という言葉は当時の状況を正確に表していない

ということで、その使用を見直されつつありますが)

また、戦後に、資源を輸入し、製品を輸出する加工貿易によって

発展してきたのも、海の輸送力を利用した結果だと言える思います。

 

もう少し狭い地域を見てみましょう。新潟県の県庁所在地は新潟市です。

各県の県庁所在地はもともと城下町のところが多いのですが、新潟市は

城下町ではありません。では、なぜ新潟市が発展してきたのか?

ということを想像してみましょう。新潟市は信濃川河口にあり、

水運での米の集積地として発展したのではないかと考えられます。

(すいません、詳しくは調べていません。あくまで地理的な観点からの想像です。)

なぜ、愛媛県や和歌山県でミカンの生産が盛んなのか?

愛媛県は四国の西側、和歌山県は紀伊半島の西側にあり、西向きの傾斜地が多いです。

ということは、西向きの傾斜地で太陽の光がよくあたるため、ミカンの生産が

盛んなのだろう、と考えられます。

なぜ、香川県ではうどん屋さんが多くとても美味しいのか、とか、

いろいろなことに疑問をもって地理的視点で考えてみると面白そうですね。

 

前回の記事で書いた織田信長にしても、地理的要因の影響を受けています。

天下布武を掲げ(ここでいう天下とは京都周辺の今でいう近畿地方の一部を指す

説が有力だそうです)全国統一に近づくことができたのも、まず、尾張は

京都に近いという地理的要因がありました。

濃尾平野を有し米の生産力があること、伊勢湾交易の拠点や交通の要衝を有し、

お金を得ることができるのも地理的要因によりますよね。

京都から遠ければ、室町幕府に対して影響力を行使するのも難しいですし、

肥沃な土地を有していなければ、米が生産できず、国力を高めるのも難しかったはずです。

 

というわけで、ほとんど日本の話になってしまいましたが、地理は

歴史や農工業にも大きく影響を与えているはずです。

地理的な視点で見てみると今までとは違った発見があるかもしれません。

 

ゴールデンウィークに地政学の本を読みましたが、世界情勢にも

地理的な要因は大きく関わっているようです。

 

地理を侮ることなかれ、深い学問ではないでしょうか?

 

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