先日、大学時代のゼミ仲間と会いましょうということになって、久しぶりに京都に行った。

相変わらず紳士なその方に、
「スリランカに行ったら、スリランカでしかできないことをたくさんしてきて下さい。学術書を読むことは、今まで充分してきたんだから、スリランカに行ったら、たくさんの人と、たくさんお話をして、行動してきて下さい。」

「開発というと、途上国を近代化して、私たちのような便利な生活ができるようにしようと考えがちです。でも、私たちが今の生活を維持したまま、途上国の人々も同じような生活をするようになることは、地球環境やエネルギー不足の面から言っても考えにくいことです。私たちの生活のレベルを落としていかなくては、次世代の人々が共存していくのは難しいのではないでしょうか。」
と言われた。

目の覚めるような思いだ。

協力隊に行って何を実現したいのか。目的意識がはっきりしていないと、任地に行ってから動けなくなってしまうだろう。二年は長いようで、あっという間だ。たくさんの人とぶつかって、足を使って動いて、感じてきたい。

また、必要以上にものをとりこむことをしないで、よけいなものをそぎ落とし、できるだけシンプルに生きたい。モノより思い出。心が豊かなおばあになりたい。

写真は、御所の梅林。