コロナ禍で、気持ちの持って行き場がないこの頃。
数少ない楽しみは、メルカリで KostaBoda や Orrefors、Royal Copenhagen などの花瓶の堀り出し物を見つけることだ。
すでに廃番になっていて、しかも以前は欲しくても買えなかった物を手に入れた時は、やった!という気持ちになる。
ベッドサイドに置いている、Royal Copenhagen の15cmほどの花瓶。小ぶりで、少ない花でも格好がついて、気軽に使える。
ベッドで横になっていると、花の良い香りがほのかに漂ってくるのは、とても贅沢だ。
できるだけ香りのする花を選ぶようにしている。今は、ストックがいい。
これは、Orrefors のリンネ草(Linnea)が描かれたピッチャー。水差しではなく、花瓶として使うことにした。水仙の黄色と、ツルニチニチソウの青が、まるでスウェーデンの国旗の色と一緒。
2019年に行ったスウェーデン・サルトルオクタの山で、儚げに群生していたリンネ草。
分類学の基礎を築いたカール・フォン・リンネが愛した花だ。
私もとても好き。リンネ草を描いたものがあれば、なんでも欲しくなる。
これも、古い Orrefors。スウェーデンで Blåklockorna(ブルーベル)と呼ばれている花が透かし模様で入っている。
そして、先日手に入れたのが、ウルリカ・ヒードマン・ヴァリーンさんの 『HAPPY GOING』 と名付けられたボウル。
描かれているのは、キツネか? イノシシ?(スウェーデンにイノシシはいるのか?)
植え込みの花を、ちょんちょんと切って投げ入れてみたら、結構良い感じに収まった。
春が満載だ。
KostaBoda を代表する優れたデザイナーだったウルリカさんは、2018年に亡くなられたと知った。未だ現役のご主人・バーティル・ヴァリーンさんのオブジェと並べてみた。
バーティルさんの Dream シリーズ 『Meeting 』。
地球の上に建っている教会。その上を飛んでいる人間。
空を飛翔しているのは、ウルリカさんに違いない。ウルリカさんとバーティルさんが、地球の上と空を超えて 『Meeting』 している姿が浮かぶ。
ウルリカさんのボウルの名前 『HAPPY GOING』 は、気楽に、とか、楽観的とか言う意味らしい。
でも、私が見つけた訳で一番気に入ったのは 『いつも笑顔で』。
人が亡くなっても、悲しいことばかりではない、と最近思うようになった。
その人が、自分の好きなことを思い切りして、充分に楽しく生きてくれていたら、それが残された人間にとっての幸せにもなるのではないだろうか、と。
あいつは、やりたいことをやってたからなぁ、と少し笑顔で思い出してもらえるように、生きていきたい。