奈良学園前の相続・遺言弁護士栗須直樹のブログ

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こんにちは,奈良学園前の相続・遺言弁護士,栗須直樹です。

ここ数年,家事事件(離婚や相続などが含まれます)関係の重要な最高裁判決・決定がいくつか出ており,われわれ弁護士も,昔の知識で事件処理をしていると,とんでもないことになりそうな時があります。

例えば,平成25年9月4日の最高裁判決では,以前は,民法上,嫡出子と非嫡出子の相続分が異なる規定(非嫡出子の相続分は嫡出子の半分)になっていましたが,最高裁判所は,同じ子であるにもかかわらず,嫡出子と非嫡出子で相続分が異なるように規定する民法の条文は,法のもとの平等を保障する憲法に違反するとして,相続分は同じであるとの判断をしました(これに伴い,民法の条文が改正されました)。

平成7年の最高裁判決は,同じ条文を合憲としていました。

時代が変わると,社会の価値観も変わり,判例も変更され,それによって法律も変更されるということです。

私も時代遅れにならないよう,日々,法改正,裁判例に目を光らせています。


さて,今回は,以前,記事を書いた,相続における銀行預金の扱いについてです。

以前の記事で,私は,「銀行預金は,相続開始と同時に相続分に応じて各相続人に帰属するので,遺産分割の対象にはならない。」と書きました(これは,最高裁の出した結論です(最高裁H16.4.20判決他)。)。そして,実務上は,相続人全員の同意をとって,遺産分割の対象とされている場合が多いということも説明しました。

ところが,今年(H28)の3月,次のようなニュースが流れました。

「預金の分割,大法廷が判断へ 遺産「対象外」見直しか?

預金を他の財産と合わせて遺産分割の対象にできるかどうかが争われた審判の許可抗告審で,最高裁第1小法廷は,23日,審理を大法廷に回付した。」
(出典:2016/3/23 日本経済新聞)

最高裁では,過去の判例を変更する場合,大法廷に審理を回付します。この裁判の一審と二審は,これまでの最高裁判例にしたがって,銀行預金の分割を認めませんでした。これが大法廷に回付されたとなると,これまでの判断を覆し,「銀行預金は遺産分割の対象になる」という判断がなされる可能性が高まっています。

今後の判例の同行が気になりますね。

このように,法律の世界は,いったん制定されたら終わりではなく,法律が変更されたり,裁判所の解釈が変更されたりして,結構,流動的な部分があります。

最高裁の判断が出ましたら,また,ご報告させていたただ来ます。


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