地方分権かぁ、、、其の参 | Because the Night

地方分権かぁ、、、其の参

へなちょこカメラマンは今日も昼寝-0815-2
本日頂きましたメールマガジンJMM冷泉彰彦さんの米国からのレポートは、その地方分権、中でも米国に於ける道州制、STATEの概念についてでありました。御同輩も是非。そーなんであります。小泉何某さんがおっ始めた三位一体なるミョーチキリンな話の地方分権の、そもそも本来議論されるべき本質は、如何に地方独自の色を出しながら独立採算制でやっていくことが出来るよーにするか、じゃったんであります。それは財源の地方への移譲っちゅう目先の銭の流れを変えるだけの事じゃなかったはずなんでありますが、結局、狸しか走らん高速道路じゃの国の出先機関の意味無い豪華なハコモノじゃのばかりが表に出て、そんなに無駄金があるんなら地方に回してくれぇ!的論点になっとる訳でありますなぁ。

確かにその通りなんでありますよ。無駄はどーにかせにゃならん。じゃけど、ホンマの地方自治はどーやってテメエの土地を売り込むか?要すんに何で銭を稼ぐんか?を明快にせにゃならんっちゅう事なんでありましょう。三位一体云々からこっち行政区分の半ば強制的ガラガラポンで訳の分からん合併があり、土地の名前すら無味乾燥なもんになってしもた。例えばワシの田舎なぞは、かつて川之江市っちゅうええ名前じゃったのんが、今は四国中央市!?であります。何ともフザけた名前の地名であります。まぁ、そんな事ぁよろしいが、そもそもその直近の目的は地方行政のスリム化じゃった訳であります。地方公務員の数を減らし議員の数を減らし、、、と。コケコッコーな事なんでありますが、じゃからっちゅうて、何かがその土地で変化した訳じゃございません。それがため何らかの文化が花開いた訳でも産業が起こった訳でもございません。ただただ均質化した退屈な田舎町がノペーっと広がっていくだけでありました。新しく出来たバイパスにモールがあってファミレスがあってケータイ屋とサラ金とコンビニとパチンコ。そんな、ワシに言わせりゃ荒んだ街並みが広がっただけであります。

そもそもこんなんで地方自治言うても全く意味がなかろう。何処に行っても同じよーな空虚な風景が続くよーな所に誰が喜んで住む?しかも多くは中央の資本で成り立っとるんでありますれば、地方に落ちる金なぞ僅かなもんなんじゃろう。地方自治の維持管理がピンチじゃからっちゅうて、その枠組みだけ変えたところで、結局事態は悪化するだけなんとちゃうんじゃろうか?規模のデカい夕張市があっちゃこっちゃに出てくるだけなんとちゃうか?

田舎に生まれ田舎に育ち田舎で生活するもんにとって、たとえば小さい日本っちゅう国の全体像みてぇなイメージを持つ事すら想像以上に難しいんでありましょう。それはお恥ずかしながらワシの田舎の百姓の親兄弟親戚連中見とりましても、よー分かる。しゃーない。その外への窓口は唯一テレビじゃったりする。お笑い芸人が田舎の家に突然来るとか、このタレントさんは隣町の出身じゃ!とか、、、それと、、、はい、、、オラが村のシェンシェー様!と。むしろ政治と行政は田舎を破壊し喰いもんにしてきたと言えるかもしれん。そこに文化っちゅう要素も加えてもええんかもしれん。地方自治と言いながら逆にその能力を殺ぐことに精力をつぎ込んできた、と。ならば、どー転換すべきや?今のところの分権論議を拝見する限りその答えは永田町も霞ヶ関も持っとらんのんではないんですかいなぁ。ならば、、、この選挙で言う地方分権たぁ一体何を問うとるんじゃろう?と。

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