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スピリットがもたらすより大きな計画
「何の意味もない失敗をしてしまった」と思ってしまうような経験はありませんか?
ある出来事が起こったことで、「もう人生は取り返しがつかない」と感じたことはありませんか?
ニュースを見て、政治や環境問題に目を向け、「世の中はどんどん悪い方向へ向かっているのではないか」と不安になることはありませんか?
もしそうだとしたら、一つ朗報があります。
それは、「どんなに悪く見える出来事の中にも、必ず価値あるものが含まれていて、その意味はいずれ明らかになる」というものです。
『奇跡のコース』には、こんな一節があります。
「あらゆる物事、出来事、出会い、そして状況は、全てが私たちの助けとなります―ですが、そう理解するには、大きな学びが必要です」
スティーブン・スピルバーグ監督の出世作『ジョーズ』は、海の底から現れ、人々を襲って食べてしまう巨大ザメを描いた、とても恐ろしい映画でした。
あまりの迫力に、『ジョーズ』を観たあと何年もの間、海へ行けなくなった人もいたほどです。
あれほど多くの人に恐怖を与えた映画から、一体どんな良いことが生まれるというのでしょうか。
ところが、『ジョーズ』は当時史上最高の興行収入を記録しました。
その大成功を受けて、映画会社はスピルバーグに莫大な予算と完全な創作の自由を与え、「好きな映画を作っていい」と任せたのです。
その結果、生まれたのが『未知との遭遇』です。
これは、多くの人々の心を深く励ました作品でした。
なぜなら、それまでのSF映画では、宇宙人はたいてい地球を侵略し、人類を支配したり滅ぼそうとしたりする恐ろしい存在として描かれていましたが、『未知との遭遇』では、正反対に、宇宙からの訪問者は慈愛に満ち、人類とつながり、助けたいと願う存在として描かれていたからです。
形而上学的に見るなら、この変化は、人類の意識が「恐れ・防衛・無力感・戦争」から、「信頼・安心・共同創造」へと大きく飛躍したことを象徴しているのです。
『未知との遭遇』の成功に続いて、スピルバーグがさらに心温まる作品『E.T.』を世に送り出したことは、ご存知ですね。
癒しの力を持つ地球外生命体が地球に取り残され、故郷へ帰ろうとする物語です。
そして、このテーマはさらに深いスピリチュアルな意味も持っています。
私たちも皆、この物質界を超える本質を持つ存在であり、この地上を旅する間に故郷を忘れてしまった「宇宙からの旅人」だと言っているのです。
そして今もなお、本来のスピリチュアルな故郷へ還ることを心の奥で切望している、と。
以前、ルーという敬虔なカトリックの男性に会ったことがあります。
彼はスペインのガラバンダル*で起きた聖母マリア出現の記録映画を上映する活動をしていました。
ファティマやルルドと同じように、小さな村の四人の少女たちが恍惚とした、超自然的な幻視の中で聖母マリアと出会い、四年間にわたって教えを受け、多くの奇跡を目撃した出来事です。
何千人もの巡礼者が集まり、癒しや人生の変容を体験しました。
「どうしてこの活動を始めたのですか?」と私はルーに尋ねました。
彼はこう答えました。
「若い頃の私はとても内気で、人前に立つことなど避けていました。ところが下品なジョークを話すようになってから注目を集めるようになり、男性グループやナイトクラブで際どいコメディを披露するようになったんです」
そして、彼はこう続けました。
「ですが、そのおかげで、人前で話す自信が身につきました」
「その後、ガラバンダルの奇跡を知り、大きな感動を受けました。私は下品なコメディアンとしての仕事に興味を失い、奇跡と癒しを伝える使命へと進みました。
あのコメディアン時代は、多くの人へ癒しのメッセージを届けるための完璧な準備期間だったのだと思います」
もう一つ、ストーリーをご紹介しましょう。
ある女性が、家族に食べさせるものが何もなくなり、苦しんでいました。
彼女は田舎に住んでいましたが、飢えと絶望の中でひざまずき、神に食べ物を与えてくださるよう祈りました。
その祈りを家の外で聞いていた、いたずら好きの少年たちは、彼女をからかおうと考えます。
そして、彼らは一羽のニワトリを見つけると屋根に登り、煙突から家の中へ放り込んだのです。
空からニワトリが落ちてきたのを見て、女性は叫びました。
「ハレルヤ! ありがとうございます、神様!」
しかし、少年たちは笑いながらドアをノックして言いました。
「そのニワトリを送ったのは僕たちだよ」
すると、女性は穏やかに答えました。
「届けたのは悪魔だったかもしれない。でも、送ってくださったのは神様です」と。
『奇跡のコース』は、私たちにこう覚えておくようにと言います。
「私は、どんな出来事が何のためにあるのか、本当は知りません」と。
どんな出来事にも、その瞬間には見えない、もっと大きな目的があります。
「野球の試合は、前半戦の途中経過だけでは勝敗は分からない」という言葉があるように…。
今うまくいっていないように見えることが、実は、うまくいく未来への道を切り開いているのかもしれないのです。
より高い視点に立てば、恐れが隠そうとしているものが、きっと見えてきます。
そしてスピリットには、いつでも私たちの想像をはるかに超えた、もっと大きな計画があるのです。
アラン・コーエン
注釈:
*ガラバンダル:1961~1965年にスペイン北部のガラバンダル村で、4人の少女が聖母マリアの出現を体験したとされる出来事。ファティマやルルドと並ぶ聖母出現の事例として知られ、多くの巡礼者が訪れている。
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