何らかの「より高次の力」

 

最近、アメリカ政府がこれまで機密扱いだった大量の文書や映像を公開し、UFOとの接触の可能性を示す情報を明らかにしたことで、大きな話題になっています。
これは約80年もの間隠されてきた情報を一般の人々に公開するという、前例のない大胆な動きです。
 
この件についてのYouTube視聴者のコメントを読んでいたのですが、ある一つのコメントに、特に心を惹かれました。
 
「私は無神論者です。私たちよりはるかに進んだ文明が存在し、その文明が私たちを訪れているかもしれないという考えは、より高次の力が実在する可能性を感じさせてくれて、とてもワクワクします」
 
人類に深く浸透している苦悩の一つに、「自分は孤独であり、神とも他者とも切り離され、弱肉強食のジャングルのような世界で生き延びるために戦わなければならない」という感覚があります。
そんな世界観を持っていたら、誰だって恐れを感じるに違いありません。
そんな私たちが、人類を超えた何らかの高次の力が存在すると信じられたら、慰めと希望を感じられるでしょう。
 
しかし、その高次の力を何と呼ぶかは、その存在を認めて繋がることほどは、重要ではありません。
 
アルコール依存症などの依存症からの回復を支援するような「12ステップ・プログラム」を、私はとても尊敬しています。
参加者たちはまず、「私たちは依存症に対して無力であり、自分たちの人生は手に負えなくなっていた」と認めます。
そして、「自分たちよりも偉大な力が、私たちを正気へと回復させてくれると信じるようになった」と宣言するのです。
このプロセスこそが、12ステップ・プログラムが現代における最も効果的なセラピーだと、私が考える理由です。
 
また、先ほどのYouTubeのコメント投稿者が、地球外生命体との交流の可能性を前向きに捉えていたことにも魅力を感じました。
それは「恐れではなく、信頼を選ぶ」という大きな表明だと思います。
 
私が子どもの頃のUFO映画では、宇宙人は地球を破壊したり、人類を奴隷にしたりする血に飢えた侵略者として描かれていました
しかし、映画監督のスティーブン・スピルバーグが、そのイメージを大きく変えました。
『E.T.』や『未知との遭遇』では、宇宙からやって来る存在を善意に満ちた友好的な訪問者として描いたのです。
 
宇宙人を敵対的な存在と見るか、それとも友好的な存在と見るか。
この二つの解釈は、人類の意識の状態を映し出す非常にわかりやすい投影テストだと思います。
 
『奇跡のコース』は、思考体系には二つしかないと教えています。
つまり、「愛」と「恐れ」です。
私たちが考え、感じ、語り、行動するすべては、そのどちらかの思考体系から生まれています。
 
地球を訪れる存在を善意ある訪問者だと信じることは、人類の集合意識の中にある高次の意識の表れだと言えます。
一方で、彼らを攻撃的で危険な存在だと信じることは、弱肉強食のジャングルで生き残ろうとする原始的な意識の表れだと言えるでしょう。
 
では、ここで現実を見てみましょう。
弱肉強食の発想は、人類にそれほど良い結果をもたらしてはいません。
現在、地球上では130を超える武力紛争が起きていて、戦争は相変わらず、人類史の主要なテーマであり続けています。
また、うつ病、飢餓(その多くは戦争によるものです)や貧困は、私たちのこの美しい惑星を傷つけています。
 
私たちはより大いなる力からの助けを必要としています。
その力をイエス・キリストと呼ぼうと、アッラーと呼ぼうと、ブッダと呼ぼうと、あるいはE.T.と呼ぼうと、それほど重要ではありません。
大切なのは、これまで私たちが使ってきた思考よりもっと賢い存在からの、叡智ある助けを自らすすんで受け入れることなのです。
 
「私たちは、宇宙で一番賢い存在ではないのかもしれない」と、まず気づくことは、健全な謙虚さをもたらしてくれるでしょう。
もし地球外の文明からの存在が、私たちを訪れているなら、彼らは環境を癒す技術や、無限でクリーンなエネルギーを提供してくれるかもしれません。
あるいは、人類同士がもっと調和して生きる方法を教えてくれるかもしれません。
現在の技術では到底不可能な距離を移動できるほど高度に発達し、それでいて自らを滅ぼしていない文明ならば、技術的にも、社会的にも、そしてスピリチュアル的にも、より持続可能な未来へ私たちを導いてくれるかもしれません。
 
政府は今後、さらに多くのUFO関連資料を公開すると約束しています。そこには、さらに驚くべき情報が含まれているかもしれません。
 
私たちは見守っていくしかありませんが、ただ一つ確かなことがあります。
それは、このことを通して、私たちは、「自分が抱いている信念の結果を受け取ることになる」ということです。
 
スティーブン・スピルバーグは、もし地球外生命体との接触が実現したら、自分が人類代表になりたいと語っています。
バラク・オバマも同じようなことを言っていました。
 
もしあなたが人類の代表者を選べるとしたら、誰を選びますか。
私はスピルバーグ、ポール・マッカートニー、ダライ・ラマ、そしてボノを選ぶでしょう。
そして、もしあなたが人類を代表して話すとしたら、宇宙からの訪問者に向けて、何を伝えますか。
 
イエスは、「私の父の家には、住まいがたくさんある」と言いました。
私たちは今、その住まいへ続く新たな扉を開こうとしているのかもしれません。
 
もしかすると、E.T.が故郷へ電話をかけることも、実はそれほど遠距離通信ではない時代に入りつつあるのかもしれませんね。
 
アラン・コーエン
 
 

 

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アラン・コーエン
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