〜愛する人への最高の贈り物〜
ギフトを交換し合う季節が近づくにつれて、私たちは皆、もっとも素晴らしいギフトとして、何を贈るべきかを思い巡らすことでしょう。愛する人たちに相応しく、あるいは愛する人たちが自分らしく居られるように、力を与えられるような贈り物とは、どんなものだろうと。
このAmazonの感動的なコマーシャル動画では、同僚たちが、彼の歌への情熱と才能に気づき、彼のその情熱にもっと火をくべようと、皆一致団結します。このビデオで私が一番好きな場面は、最後に彼が歌っている時に、同僚の一人の女性の顔がアップになるところです。友人である彼が歌への深い喜びに浸る姿を見守りながら、彼女もまた喜びを感じている姿は、とても感動的です。
私たちはよく、自分たちの願う生き方に従って欲しいと、他者に思ってしまうものです。自分の子どもに対しては、「家業を継いでほしい」、「自分が良いと思う人と結婚してほしい」と願い、夫に対しては、自分が気持ちよく過ごしたいがために、「仕事場をきちんと整理して欲しい」などと願います。
しかし、真の愛は、自分の目からではなく、愛する人の目を通して彼らの人生を見るものなのです。彼らをもっとも幸せにするものに、自分もまた、ワクワクした気持ちを持つことができれば、私たちは、彼らにとっての神聖なチアリーダーとなり、ヒーラーとなります。
私がスピリチュアルな道を進み始めた最初の頃、イエスを偉大な教師だと思い、自分の車のダッシュボードに、小さな彼の絵を貼りました。しかし、ユダヤ教徒である私の母はイエスと一緒に車に乗るのを、あまり喜んではいませんでした。母はイエスの写真をこづいて「イエス様、昨晩は寒かったでしょう?よければセーターを編んでさしあげますよ。」とふざけていました。
それからしばらくして、私はダッシュボードからイエスの絵をはずし、助手席の小物入れに仕舞いました。私のイエスへの愛情は、母に嫌な思いをさせてまで表すものではないと分かりました。(それに、車は母が買ってくれたものでした)墓の中で3日間過ごした後に生き返ったイエスなら、数日助手席の小物入れのなかで過ごすのも、なんてことないだろうと思ったのです。(※新約聖書によれば、イエス・キリストは死後埋葬された3日後に復活したとされています)
しかし、それから数週間後、母の家に行った時のことです。ダイニングルームのテーブルに、カトリックの聖人の小さな写真が飾ってあるのを見て、とても驚きました。自分が見ているものが信じられないほどでした。なぜなら、自分の家ではもちろんですが、ユダヤ人の家で、そのような写真が飾られているのを見たことがありませんでした。「どうしてこんな写真がここにあるの?」と私は母に聞きました。
すると、母は微笑みながら、こう言ったのです。
「ガレージセールでみつけたのよ。あなたが気に入ると思って」
私は何年もスピリチュアルについて学び、また教えてきました。しかし、今までで一番、「無条件の愛を受け取った」と理解できたのは、あの時の体験です。母は私が大切にしていることを大切するために、自分がずっと信じてきた宗教の枠から、喜んで一歩踏み出してくれました。あの日以来、あの瞬間の記憶は、ずっと私の人生を導いてくれています。
今、ここで少し時間をとって、あなたのヴィジョンと異なる人生や価値観を持っているにも関わらず、あなたの幸せのために、自分が信じているものを超えて、あなたをサポートしてくれた人のことを考えてみて下さい。
そして、さらに、今度はあなたが、誰かが大切にしている喜びや情熱の炎を大きくしてあげられるように、サポートできることはないかを考えてみて下さい。
先ほどのAmazonのコマーシャルのように、物質的な贈り物を渡すこともできるでしょう。あるいは、愛を伝えるメッセージや感謝の言葉、あるいは、「私は、あなたが素晴らしい〇〇であることを知っています。あなたの夢が実現できるように応援しています」などと書いて渡すこともできます。
大学院時代に、私は、グループで教えられるような教師になりたいと強く願っていました。ある日、もっとも尊敬する教授の最後の授業に出席した後、その教授が、生徒である私を近くに呼んで、目を見て、心を込めてこう言ってくれました。「今度は素晴らしい同僚として、いつかあなたと一緒に教壇に立つ日を楽しみにしていますよ」と。
その言葉で、私は天にも昇る気持ちになりました。彼女の言葉は私にとって、100万ドル以上の価値がありました。もっとも尊敬する人が、私を信頼してくれたのです。
その時以来、私は友人や学生たちを、彼女が私にしてくれたように、同じように励ましていこうと心がけてきました。
私たちは皆、素晴らしい才能を持ち、神から与えられた可能性を最大限に生かすためにここに居ます。私たちは皆、ステージに立っていて、愛する人たちは待ち望みながら、「歌って!(SING!)」と応援するサインを揚げています。それが、彼らからの私たちへの贈り物なのです。そして、喜びと才能を世界へ届ければ、それが私たちから彼らへの贈り物となります。
あなたとあなたの愛する人たちが、最高に魂を満たせるホリデーシーズンと、これまでで一番素晴らしい、輝く新年を迎えることができますように、心から願っています。
あなたへの愛と信頼と共に
アラン・コーエン
「くつろぎレター」12月号より
