「自分を脅かすのは、もうやめよう」

 


私の友人アシュリーがハロウィン向けアトラクションのお化け屋敷で、お化け役の仕事をすることになりました。

クローゼットの影から飛び出し「ばぁ!」と叫ぶと、人々は悲鳴をあげて逃げていくそうです。

これを聞いて、私は頭をかきながら、「どうして人は怖がらせてもらうために、お金を払うのかな」と不思議に思いました。


この心理の仕組みは、単にハロウィンのいたずらの話に留まることなく広がっています。

例えば、人々は、ホラー映画を観、アミューズメントパークでスリルを味わうために乗り物に乗り、感謝祭で会いたくもない親戚に会いに行くために、たくさんのお金を支払っています。


それだけでなく、何百万人という人が毎日怖いニュース映像を観たり、選挙の結果次第で、世界が恐ろしい展開になるという、不安を煽る会話に耳を傾けたりしているのです。


もともとは、そんなニュースを見たり、恐ろしい会話をしようとして、人々はお金を払っているわけではありませんが、これによって「内なる平和」が失われていることは確かです。
あなたの全ての思考や言葉、感情や行動は、それらを通じて、あなたがより求めているものに投資していることを意味します。

つまりは、今日の思考が、明日の体験を引き寄せてくるのです。


もし、あなたが選挙やそのほかの事を心配しているなら、自分がどのような心の状態からそう思っているのかを、深く考える必要があります。

恐れはヴィジョンをゆがめ、物事をクリアに見る力を奪いますが、リラックスと信頼は、ヴィジョンをクリアにし、賢い選択をできる力を授けます。

 

ポジティブな結果を生み出すために、あなたが最大限にできることは、ポジティブなマインドセットで居続けることです。

そうすれば、ネガティブなことが、あなたの体験を侵害することはなくなり、出会う全ての人を、力強く励ますことができるでしょう。


ハロウィンのお化け屋敷に入って遊ぶ人たちは、自ら「入る」という選択の上で、そうしています。

しかし、そのような選択はしたくないのであれば、お化け屋敷に必ず入らなくてはならないわけはなく、そんなゲームに参加する必要もありません。

神聖なる存在としての私たちに相応しく、より高次の、ギフトに溢れたゲームは他にあるのです。


実際のところ、感情には二種類しかありません。それは、愛と恐れです。

全ての瞬間は、この二つの感情の選択の結果として現れ、どちらかの感情が根底に在る体験なのです。


私のクライアントのジェフリーは「自分の過去に、脅かされているように感じるんです」と言いました。

私は彼に「過去にあなたを脅かす力はありません。脅かしているのは、あなた自身の恐れの思考です」と言いました。

 

私たちは、自分の人生の脚本を常に書き続け、書き直し続けています。

過去にどんな物語を書いてきたとしても、新しくて、より良いものを書くことができるのです。


祈りとアファメーションは、個人や周囲にとって、より良い未来を創造していくために神から授けられた、偉大なギフトのなかの最たる二つでしょう。

全ての人に可能な限りケアが行き渡るような、健全で平和で力強い国と世界であるようにと、私は毎日祈っています。

苦痛や争い、または何かの被害を受けるに値する人など、一人も居ません。

 

さあ、皆さんも共に、私たち皆の人生における最高のヴィジョンを持ち続けましょう。

私たちが持っている全ての思考は、祈りとなります。『奇跡のコース』には「無駄な考えなど存在しない。

なぜなら、世界を創造するものは無駄な考えとは言い難いからである」と書かれています。


人生の何らかの場面で恐れを感じたら、『奇跡のコース』の以下の教えを実践してみましょう。

私たち自身が幸せな状態でいれば、恐れは私たちを動かすことはできず、従って、恐れの体験を生み出すこともできないのだとしっかりと理解できるまで、物事の背後で息づいている真実を潜在意識に染み込ませるのです。


恐れはいかなる形であれ、正当化されるものではありません。
私はこれを見る代わりに、安らぎを見ることができます。
私は家にいます。恐れはここでは見知らぬ存在です。
私には統治しなければならない王国(私のマインド)があります。
信頼が、今、全ての問題を解決するでしょう。


このシーズンに、私たちが行う選択には、政治においてどちらの候補者にするか、親戚を訪問するかしないか、人との関係性をどうするかという表面上のものだけではなく、どんなマインドの状態で選択するかということも重要です。


外側の世界の「リーダー」を選んでいるように見えますが、私たちが持っている意識を通して、私たち自身がリーダーであるように求められているのです。
私たちは、特定の行動によってではなく、マインドの状態によって、世界に影響を与えていくのです。


アイルランドには、こんなことわざがあります。覚えておきましょう。
「恐れが扉をノックし、信頼が返事をした。すると、そこには誰も居なかった」


アラン・コーエン
「くつろぎレター」10月号より