https://youtu.be/D-j4RrGSgkw

 

 

  先を見据えての準備が大切。

 

再発だったり、転移だったり、またそれの予兆だったり・・・我々の目の前にはいろいろなことが起こる。

それに準備しておくことも大事だそうだ。

 

上村先生『アドバンスケアプランニング、といいます。先を見据えて準備が大切。受けられるがん拠点病院も増えてきています。想定していないことを先生から伝えられると、医学的情報が整理されていないのでどんな質問をしていいかわからなかったり、混乱したりすることもあるのではないでしょうか。診察室の中だけで解決しようと思わない方がいいかもしれません。』

 

がん情報サービスの中に『質問情報パンフレット』というものがある。

 

https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/clinic/psychiatry/psychiatry_panfu.pdf

 

がんと言われた時とか治療の選択に迷う時とかセカンドオピニオンを求めたい時とかにどういうやり取りをしたらいいかがパンフレットになって書いてある。参考にしてみてほしい。

 

上村先生『僕が最近よく強調するのは仕事を辞めないでくださいってことをまず言っています。がんというのはちょっと長く付き合うことになりますし、経済的なことを無視しては話せない。今、乳がんの患者さんには意識して話しているんですけどもうとにかく、私はがんとだけ向き合うので、もう仕事もやめるし、趣味のこれも辞めたし、ジムも退会したしてみたいな人が多いんですけどもそこはちょっと一旦冷静になって、と。今はまず知識をちょっと得る時期なので、少しこの病気についての知識を増やした上で少し冷静に判断していきましょう、という話をします。』

 

『一方ですぐ治療しなきゃいけないっていう、ちょっと急ぐような人がいるのでそういう人は不安を抱えながら治療するのは当然なのでそれは私たちがちゃんと全力で支えますよってことで、励ましつつ。一緒に治療していくっていうスタンスにしていくことにしています。』

 

阿久津『ちょっと時間が経って、我々のように毎日の治療が一段落ついて、でも私の場合はホルモン治療が続いていたり、ヒロササさんのように予防的切除をされると更年期的な症状が起きて、気持ちのアップダウンが起きる。どう対処するのがよいですか?』

 

上村先生『気持ちのアップダウンが起きるのは、このホルモンの今の体の変化からして当然起こるものだっていう認識を持つ、ということがすごく重要なのです。なんで自分だけこんな気持ちが不安定になるのかとか、なんで普段だったら、こんな時にイライラしないのにイライラしちゃうのかと思ってしまうことが最も追い込むことなので。卵巣などをとった状況だから、ホルモンのバランスが崩れているのだろうし、今のホルモン療法っていうのは女性ホルモンを抑える薬を飲んでるんだからこういう状況は必ず起きているんだからっていう風に・・・。まずちゃんと理由を自分として明確に理解するってことが大事です。』

 

『その上で今は相談してくれる先生達の対処方法としては漢方薬とかは非常に優れた対処療法はありますので無理せずそこは相談に行くっていうことが重要です。まずはそのメカニズムはとてもしつこいですが、不安の理由っていうか、その気持ちが動揺する理由のところをやっぱり自分で理解していくことが大事です。』