いまだに日曜の筋肉痛が癒えません…。

ま、その話はおいといて。
とっくの昔に終わってしまった特別展ですが、「かわいい江戸絵画」@府中市美術館のことなど。

あくび@TOKYO-kawaii00

応挙、国芳、与謝野蕪村などなど、思わず「かわいー」と声をあげたくなっちゃう絵画が
わんさか。

あくび@TOKYO-kawaii02

日本絵画史上、「かわいさ」が重視されるようになったのは江戸時代。

一口にかわいいと言っても、動物や子どもたちといった愛くるしい題材を描いたものもあれば、
題材はちっともかわいくないけど描き方がユーモラスなものもある。

この特別展では「かわいさ」を「観る者の心を和やかにしてくれる」とか「はかなくていたいけ
なもの」とかといった具合に意味を分類し、それぞれにあった絵を展示。

そのほかに、「かわいく見える」描き方についても分析しています。
ただ「かわいい」絵を集めただけではなくていろいろ考察しているマジメな展示でした。

応挙のふわふわ子犬も良かったけれど、個人的にすごく気に入ったのが与謝野蕪村の扇子絵と
伊藤若冲の墨絵。

蕪村のは、白地の扇子に一筆書きのようにさらさらと描かれた蛙の後ろ姿が三匹。
これがなんとも言えない軽みがあって、かわいらしかった。

若冲の絵は、フグと蛙の相撲図。
ギリギリに出展が決まったそうで、最後に展示されていました。
フグと蛙が相撲をとっているのは、「どちらも毒を持っているから」だそうな。
一生懸命ふんばる蛙 vs. ぼーっとしたフグの取り合わせが、おかしくて。
この作品を観られただけで来て良かったと思えました。
若冲、恐るべし。