月曜の午前中は、ジャックマール・アンドレ美術館のフラ・アンジェリコ展へ。
前に来たときはガラガラだったんですが、フラ・アンジェリコ展が人気なのか、それとも
ほかの美術館が休館している月曜でも開いているからか、開館の10時にあわせて行ったら
もう行列ができてました。ひゃー。
(画像は Musee Jacquemart Andre ウェブサイトより、「聖母戴冠」)
私にとってフラ・アンジェリコといえば、コルトーナで観た「受胎告知」。
イタリアの町コルトーナを訪れたとき、人気のないさびれた(失礼!)美術館に
思いかけず「受胎告知」が展示されていたのですが、絵全体を包む厳かで神秘的な雰囲気と
色の鮮やかさに、心がじんじんするくらい感動しました。
あの絵との出会いは人生でもそうそうない、幸せな出会いだったと思います。
フラ・アンジェリコの「受胎告知」はフィレンツェなど他の街にもありますが、私の中では
コルトーナの作品が一番。
今回の展示ではこの「一番」を超える作品は見つけられなかったけれど、現在トリノ、
パルマの美術館にそれぞれ収蔵されている聖母子像がとても美しかったです。
特別展示のあとは、ジャックマール・アンドレ美術館の見学を。
この美術館は、裕福な銀行家一族のアンドレさんと、高名な女流アーティストの
ジャックマールさんご夫妻のお屋敷をそのまま公開しているので、19世紀ブルジョワの
邸宅にタイムスリップして迷い込んだようなゴージャスさ。
タペストリーや家具がすばらしいだけでなく、夫妻は屈指のアートコレクターでもあった
ため、フラゴナール、ブーシェ、シャルダンなどのフランス絵画はもちろん、レンブラント
などオランダ絵画、マンテーニャ、ボッティチェリなどイタリア絵画もざくざく。
天井や壁画にはティエポロの描いたフレスコ画も。
これみよがしでない、でもこのうえなく贅沢で美しい空間を堪能できますよん。
Musee Jacquemart Andre
158 boulevard Haussman 75008 Paris