「サザン・ウインド」 ・「北ウイング」 | 中森明菜三昧/はとこばのブログ

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昨年行われた≪ねとらぼ調査隊≫のアンケート ''「中森明菜」のシングル曲で好きな曲はなに?''

一年も経たずして、また同じアンケートが実施されました。

≪ねとらぼ調査隊≫のようなアンケートって組織票争いになりがちなので、このアンケートのように特定の人の作品別投票の方が信憑性があるかも……。

 

昨年の1~10位までがこちら。

  

 

今年がこちら。  

 

 

順位は違えど、ほぼ同じラインナップ。

「サザン・ウインド」と「北ウイング」、強いね~~。

一番売れた曲でもないし、レコ大受賞曲でもないし、よくカバーされている曲でもないのに人気があるというのは、それだけの魅力があるんでしょうね。

 

 

 

 

1984年1月1日発売 作詞:康 珍化 / 作・編曲:林 哲司

 

不運というか戦略ミスというか、年間ランキング9位60万枚以上も売り上げているのに、オリコン集計の綾で本来なら1位だったのが2位止まりだったこの曲だが、純情乙女バラード→ツッパリソングのループ、山口百恵の影から解き放たれ、中森明菜の世界を確立する転機となったと言われるその存在意義は大きい。

 

康 珍化さんのドラマティックな詞に、ワンパターン作曲家などと言われながらも(B面の「涙の形のイヤリング」が竹内まりやさんの「SEPTEMBER」そっくりなのは有名だよねw)、杉山清貴&オメガトライブや菊池桃子さんなどの剛腕藤田氏プロデューストライアングルサウンドをはじめ、「真夜中のドア~Stay with Me」、「悲しい色やね」など数々の名曲を生み出して来た林 哲司さんの哀愁あるメロディが融合し、お二人の代表曲となる曲が生まれた。

 

年齢を重ねることで深化する曲もあるが、若さが眩しい歌詞、若さが持つ声の力強さ、この曲はやはり当時の歌唱が最強。

どこまでも伸びるロングトーンが心地良い。

「SUMMER SUSPICION」を聴いて林 哲司さんを指名し、「北ウイング」という秀逸なタイトルを提案したという明菜。

既に自己プロデュースは始まっていた。

 

 

 

 

1984年4月11日発売 作詞:来生えつこ / 作曲:玉置浩二 /  編曲:瀬尾一三

 

個人的に、思い出込みで、好きな明菜のシングルベスト5に入る曲。

 

ブレイク前に「禁区」のB面「雨のレクイエム」という''静''の曲を提供していた玉置さんが、ブレイク直後に書いた''動''の曲。

どうしてこんな洒落たカッコイイ曲が書けるのか。

「ワインレッドの心」で心掴まれ、この曲で才能の凄さを確信し、アルバムにまで手を出してしまった。

 

来生えつこさんの「スロモ」や「セカラ」や「トワラ」から一歩成長させた''大人の女性に憧れる少女の旅先でのアバンチュール''という映画のシーンのような歌詞もピタリとハマる。

''白いヨットの上の美少年''を頭の中でイメージしちゃうもんね。


そこに、中島みゆきさんや長渕 剛さん他、多数のアーティストのヒット曲を世に放ってきた名アレンジャー瀬尾一三さんのストリングスを効かせた某曲へのオマージュ(?)を含む疾走感のあるアレンジも加わり、聴く人を一気に夏の海辺のリゾート地へいざなう。

 

ポニーテール、サマードレス、cuteな振付けが可愛い。

 

 

 

両曲とも、イントロからゾクゾクする名曲。

人気があるのも納得。

 

それぞれ、

「POSSIBILITY」収録の「ドラマティック・エアポート―北ウイングPart II―」

「ANNIVERSARY」収録の「アサイラム」

とセットで聴くのもいいね 音譜