手術やらリハビリやら、辛いことや大変なこともおおかったですが、

何とか義足で歩けるようになり、春から学校にも復帰することに。

この時点では両手に松葉杖を持って、ゆっくり歩いてました。

家から駅まで10分〜15分、そこから電車を乗り換えて通ってました。

長く歩くぶんには、所々休憩すればまだ大丈夫だったんですけど、

問題は電車!!!!

朝の満員の時間です。

私は比較的まだ乗りやすい普通車に乗るように心がけてましたが、

ほんっっっとうに、なかなか座れない…。

今ならまだ平気ですが、義足になったばかりで、両手に松葉杖を持ってやっと歩けるだけの私にはすごく辛かったです。

本当に不思議なんですけど……

正直「なんで誰も譲ってくれないの…」

って思った日もありました。

いくら時間をずらしたり、車両を工夫しても、

座れない日は座れないのです…。

誰もヘルプマークなんて見てないし…。

幸い転倒したことは今のところありませんが、

怖い気持ちと、誰にも優しくされない現実と、

こんな気持ちになる自分が情けなくて、

よく駅のトイレで泣いてました。

でも自分で決めたことだし、ここまで来たら絶対卒業したかったから…

何回泣いても、もう一度頑張れるなら
いくらでも泣いていいじゃんって私は思います。

私が泣き虫なだけかもですが…笑

病院だと、至る所に椅子があるし

困ったことがあったら看護師さんやらスタッフさんやらが、絶対助けてくれるんですよね。

でも外はそうはいきません。

だから義足のリハビリって意味では、体も心も
すごく鍛えられたと思います。


退院してからも、地元の病院でリハビリしてもらえることになってたんですけど、

同じようにリハビリしてる人はみんな学生さんで、

多分、運動部とかで怪我したり痛めたりして

そこからリハビリしてる方が多かったんですけど、

私は片足がないので…。

視線に負けて行けなくなりました。

こんな事で負けてはいられないことは分かってたけど、

物珍しいものを見るあの目が本当に無理で…。

結局、主治医には「毎日必ず歩くから!」と約束して、リハビリには行かなくなりました。


6月には片松葉で歩けるようになり、

二学期からは、一本杖で歩けるようになってました。

少しずつ、歩ける距離も長くなってきたし

今では、あまり何も考えなくても…それこそぼーっとしてても歩けます。(危ないので止めましょう)

ただ、走れないのは辛いですよね。

災害とかあったらどうなるんだろう…。

みんなに置いていかれちゃって、そのまま…

とかになる気がして怖いです。

「パラリンピックとかでは走ってるじゃん」って思われるかもですが、

あれはまず、スポーツ用の義足なんですね。

足がバネ(?)みたいになってるじゃないですか。

日常生活用の義足は、膝が曲がるマネキンを付けてるような感覚です。

竹馬みたいな感じ…?
うーん、説明が難しい…。

膝が曲がる速度も個人によって、義肢装具士さんが調整してくれてるのです。

それに、アスリートの方たちは日頃から鍛えて練習されてますからね。

私みたいな一般人と一緒にするのはすごく失礼です。

私は休みの日は家から出ないインドア人間なので…笑

ただ、病気になってから一度も走れてないので

死ぬまでに1度くらいは、また走ってみたいですけどね。


毎日学校に行き、楽しい思い出もたくさんできました。

文化祭の時は本当に楽しくて、心から「手術頑張ってよかったな」って思えました。

クラスのみんなには、義足のことは話してませんでしたが、

何となく察してるのかなとは思ってました。

でもみんな変わらず親切にしてくれたり、
仲良くしてくれて、本当に嬉しかったです。