坂本龍一氏のお父様、坂本一亀氏は、、何と三島由紀夫の担当編集者だったらしい。

今回、初めて知った。

そして、大学院まで行かれたのだし、、東京藝術大学音楽部作曲科で、揺るぎない情熱と興味で脇目も振らず、学んでおられたと、勝手に思っていた。。

現実は、夢見がちなお坊ちゃんお嬢さんばかりでオペラがもてはやされてる、音楽部より、、美術部に友人が多く、美術の校舎に入り浸っておられた。。とか。。

それと、学生運動にも参加。。。あの頃の大学生の気風だったんだろう。

ユーミンの、いちご白書をもう一度、、の時代だ。。

三島由紀夫自決の日に、、坂本さんは痛飲、、泥酔して夜を明かしたらしい。。

三島由紀夫の運動を醒めた冷たい目で見ているスタンスだったのに。。

お父様と三島由紀夫の縁だけでなく、何か得体の知れないものに強く突き動かされたのだろう。



藝大の音楽部に入学された時に、既にクラシック音楽の限界を感じておられたらしい。。












デヴィットボウイ、ビートたけし好きだった私にとって、戦メリは、エポックメイキングな出来事だった。

エポックメイキング、、も殆ど死語なのかしら。。

坂本龍一さん、、上手いのか下手なのか。。。不思議な演技と存在感だった。

棒演技かもしれないが、、嫌な感じは全く無かった。。


棒演技のレジェンド、、は、高倉健かも。。一本調子だし。。

でも、高倉健は、、演技が下手な人では無いのだ!

裕次郎さんとか、渡さんとかは、、然程、上手くは無い。。

あ、渡さん。年を重ね、上手くなられてたっけ。。


兎に角、あの、坂本龍一の演技、、高評価されてる人が世界中に居られるらしい。。

演技、、美術部の友人達との付き合いで、、アングラ芝居の人達と親しくされてた、、

大道具やったり。。勿論、音楽担当で楽器弾いたり。。

その時、チラッと演者もされたらしい。。

雑多な経験。。

お坊ちゃんとしてオペラ、クラシックを学ぶ王道?から外れた異端児だった様だ。。


才能豊かで、、

でも、原発反対活動や何やかや。。


三島由紀夫と同じく、、生まれたのが早過ぎた感も有る。。

彼らの問題意識は、、時代の先端過ぎて、、時代が追いついてない。。

それが、三島由紀夫最大の悲劇で、、

坂本龍一にも、同じ匂いを感じる。。


色んな事に興味を持ち、、

バルセロナの指揮は、、晴れがましく楽しかったろうなー。


それと、私の偏愛する、、忌野清志郎。。との仲。。

いけないルージュマジックのお洒落でサイケで最高な、、コンビ。。




忌野清志郎さんも、、随分前に、、癌で鬼籍に入られてる。。

盟友、、麗しのデヴィットボウイも、、癌だった。。



デヴィットボウイとの音楽での共作が無かったのが、淋しい。。


坂本龍一は、もっと、気取った、おすまし、、みたいな人と思ってた。。

でも、含蓄のある言葉の散りばめ方、、

他ならぬ、、三島由紀夫の担当編集者だったお父様の血を引いておられるせいか、、言葉のセンス。。

性格の正直さと相まって、、素直で可愛いのだ。。


浜ちゃんとも、悪ふざけの、、品のない扮装で、嬉々としてコントをされてたな、、

PTAに、お目玉食らう様な、お笑い番組で。。


前川清さんの曲も作られてて、、和太鼓の代わりにドラムを叩くところから、、曲を構築されていったらしい。。


原発事故反対のアジテーション⁈、で、

たかが電気のために、命が脅かされるって。。と原発を罵倒した。。


シンプルな主張。。清々しく小気味良い。。


最近のコンプライアンス状況では、文句も出るんだろうけど。。


それからNHKで、ピアノプレイしてる。。坂本氏を観た。

戦メリ弾きながら、、大事そうに一音一音、確かめる様にしながら、、

時に笑っておられた。。

盟友を思ってか、映画のシーンを思ってか。。


ピアニストになる気は、ただの一度も無かった。。

オーケストラ曲を作ろうとしているんだけど、、構想段階で。。

との事。。


その前に、病気が、息の根を止めようと、、襲いかかってしまった。。



手塚治虫氏を、思い出した。

トイレのピエタ、、

朦朧としながら、それでも、漫画を描く構想の海に溺れる様にして、、

夢を見続けられた。。

それが、、断末魔。。

それが、最期

それが、天才の終焉。。


坂本龍一氏も、、

夢に溺れるように、音楽への想いを馳せながら

終焉を迎えられたのだろうか。。


女性を愛し、女性に愛され、、

亡くなったときには、関係のあった全ての女性に思い出して貰いたい。。

お葬式に全員集合し、来て欲しいと言わんばかり、、であった。

憎からず、、思い出してもらえる様な、、死に方をしたい。。


それに向かっても、、心がけられた事もあったのだろう。。

襟を糺された事もあったのだろう。


若い時、自分の事のみ優先して、全く子供に構わなかった。

その事を、上の子供達に謝った。。


素直な

正直な、、


それが昔からの日本の美徳であった事を、思い出させてもくれた。。



亡くなられた年譜やエピソードで、初めて知る事も、、今回、多過ぎた。。





WBCで世界の大谷、、日本が誇る日本人を、まざまざと観た。。

その、ずっと前から、、世界の坂本龍一だったのだ。。


BTSも、

先生の行方が、、安らかでありますように。。と弔辞を送ってくれた位だ。。



元妻の矢野顕子は、

連弾したかった。。

フォーハンドで、、と英語のメッセージを送った。。



娘の坂本美雨さんが、父を追悼して、仰った。


濃密な美しい人生だったと思います。。







合掌