永遠の都 ローマ展

 

ローマ展を見るために東京都美術館へ行ってきました。

 

 

秋真っ盛りの上野公園。

 

 

●上野公園のイチョウ

 

 

 

 

 

上野の駅で降りると、多くの人で賑わっていました。

 

 

そんな中を歩いて、東京都美術館へ。

 

 

 

建物内部の人数はそうでもなく、ゆっくりと見られましたね。

 

 

 

■フライヤー

 

 

 

●フライヤー 2ページ目

 

 

 

●フライヤー 3ページ目

 

 

 

 

展覧会場内は撮影禁止なのですが、、、

 

展覧会の正規のホームページで、会場内の様子が公開されていて、そこからダウンロードして画像は使用可能のようです。

 

 

■展覧会について

 

ローマのカピトリーの丘にある、カピトリーノ美術館の所蔵品を中心に、ローマの歴史と芸術が見られる展覧会です。

 

 

カピトリーノのヴィーナスが、奇跡の初来日ということで、メインビジュアルに使われています。

 

とても綺麗な、まるで動き出そうな感じのする像でしたね。

 

 

 

■《カピトリーノのヴィーナス》2世紀 カピトリーノ美術館蔵

 

 

 

2世紀の製作らしいので、ローマ期の作品ですね。

 

 

紀元前4世紀の古代ギリシヤの彫刻家、プラクシテレスの作品を元にしたものとされています。

 

 

パリのルーブル美術館のヴィーナス像、フェレンツェのウフィッツィ美術館のメディチ家のヴィーナスと並ぶ作品とされているそうです。

 

 

大理石の肌がとてもきめ細やかで綺麗ですね、顔貌表現もとても素敵です。

 

 

 

■トラヤヌス帝の記念柱の模型

 

 

実は撮影可能なものが2点だけあります。

 

▼《モエシアの艦隊(トラヤヌス帝の記念柱からの石膏複製)》1861ー62年 原作は113年

ローマ文明博物館蔵

 

 

 

 

 

▼《デクバルスの自殺(トラヤヌス帝の記念柱からの石膏複製)》1861ー62年 原作は113年

ローマ文明博物館蔵

 

 

レリーフの躍動感のある姿が魅入ってしまいました。

 

 

■他の作品紹介

 
気になった作品を展覧会の正式のページ上で見つけて紹介しますね。

 

 

●ローマ派工房 

左側 《ローマ教会の擬人像》13世紀初頭 ジョヴァンニ・パッラッコ古代彫刻美術館蔵

右側 《教皇グレゴリウス9世の肖像モザイク》1227ー41  ローマ文明美術館蔵

 

 

 

モザイクなので、作品は作られたままの、劣化していない状態ですね。

 

宗教の力というのはすごい。

この作品の持つ力を見るとそう思いますね。

 

コストパフォーマンスなど、そういうものと、かけ離れたところにある作品です。

 

 

 

 

●ピエトロ・ダ・コントーナ(1597ー1669)の作品

 

 

▼左側 ピエトロ・ダ・コントーナ《教皇ウルバヌス8世の肖像》1624−27年頃 カピトリーノ美術館 絵画館蔵

 

▼右側 ピエトロ・ダ・コントーナ《聖母子と天使たち》1625-30 カピトリーノ美術館

 

 

 

 

左側の作品。この教皇の衣装のレースの描写がとてもすごいです。

コルトーナの描写力のあらわれですね。

 

 

 

 

●浮き彫りの作品

 

 

▼左側 アントニオ・カノーヴァ(1757ー1822)《パイエーケス人の踊り》1806年 ヴィラ・トルロニア美術館蔵

 

▼右側 マイナスを表す浮彫の断片》紀元前1世紀末ー後1世紀 カピトリーノ美術館

 

 

右側大理石で作られた作品ですが、その衣の軽やかな表現は素晴らしいですね。

 

 

 

 

 

●《アモルとプシュケ》18世紀 マイセン製の素焼き カピトリーの美術館

 

 

画像で見るより、とっても小さい印象がありますね。

人によるとは思うけれども。

 

 

 

 

 

■最後のコーナー カピトリーノ美術館と日本というテーマでの展示

 

▼左側 《ディオニュソスの頭部》2世紀半ば カピトリーノ美術館蔵

 

▼右側 小栗令裕《欧州婦人アリアンヌ半身》1879  東京大学大学院工学系研究科建築学専攻蔵

 

 

左側が、日本でアイリスと呼ばれている石膏彫刻の元になった作品らしいですね。

 

 

それを元にした明治期の日本人の作品が右側です。

 

 

この二つを比べると、この右側の作品に日本人の私たちのもつ、独特の感性があるような気がします。

 

 

 

左側のイタリア人の作品より、右側の日本人の作品の方が、欧米の女性の特徴を少し強調しているような感じがします。

 

そこのところ日本人の作品なんですかね。知らんけどw

 

 

 

会期は12月10日(日)まで、その後、福岡の福岡市美術館へ巡回するそうですが、、、

 

そこには《カピトリーノのヴィーナス》は出品されませんが。

 

 

 

カラヴァッジオの《洗礼者聖ヨハネ》が出品されるそうです。

 

 

カラヴァッジオか、、、。

 

 

もし行けたらいいですね。