エマイユと身体 展
銀座のエルメスフォーラムで開催中の展覧会です。
会期は9月17日(日)まで。
■展覧会リーフレット
いつものエルメスのデザインですね。
■「エマイユと身体」展について
エマイユとは陶芸の釉薬のこと。
陶芸作品の表面にある釉薬と、身体との関係を考える展覧会。
ここでの「身体」という意味は、人類が元々持っている「美しさへの欲求」や、他人とは違う「個性の発露」だと思っています、知らんけどw.
■展覧会エントランス 案内ボード 部分
■展覧会風景
気になった作品を紹介します。
●シルヴィ・オーヴレ
1974年生まれ。現在パリを拠点として作家活動をされています。
今回は箒がたくさん並んでいる作品を展示。
動物だったり、人だったり。その持ち手の柄のデザインと穂のバランスの妙。
●ユースケ・オフハウス
▲上の作品タイトル
《確か私の記憶では、(以下略)》
1985年東京生まれ。
フランスと日本のルーツを持つ作家さんです。
今はスイスのジュネーブと東京で作家活動をされています。
記憶を元に建造物を作られて、それを天井から吊るしている作品。
真ん中あたりにある「中銀カプセルタワービル」は取り壊されてもう存在していません。
●小川待子
1946年北海道生まれ。
東京藝術大学卒業、パリ国立高等工芸学校で学んだ後、人類学者の夫の助手として西アフリカの各地へ赴き、そこで陶芸を学んだそうです。
鉱物の美しさの中に「かたちはすでに在る」。
作ることは壊れること。という考えのもとにヒビや割れを生かした作品を生み出しています。
前から好きだった作家さん。陶芸品も含めて、作品は壊れるものだったんですよね。
●フランソワーズ・ペトロヴィッチ
メインビジュアルの作品
1964年パリ生まれ。
現在はフランスを拠点に活動されています。
●ジャン・ジレル
1947年フランス生まれ。
14歳から陶芸を学び、2000年にはフランス人間国宝(ノートル・ダール)に認定された作家さんです。
●内藤アガーテ
1986年スイス生まれ。
ローザンヌを拠点に活動されています。
インスタレーションとして面白いですよね、
▲特に
●安永正臣 《静かな対岸の記憶》
1982年大阪府生まれ。
三重県の伊賀市に拠点を置いて活動をされているそうです。
作家独自の材料と技法を使って作られた作品はとてもなんか新しいのに懐かしい気がします。
今回の展覧会の一番の広いスペースを使った作品。
作品名は《静かな対岸の記憶》
対岸ってどこなのでしょうね、あの世か現生か。
■最後にちょっと
エルメスさんのウィンドウ・ディスプレイ
ボルダリングをしていますね。
壁は高いですよ。
でも登れたら気持ち良いでしょうね。
なんたってここはエルメスですから。
最後までおつきありいただきありがとうございます。