AKKAの川上です。
大規模マンションの共用施設の改修でインテリアデザインを担当したレポートの続きです。
ダークグリーンのカラースキームが採用となり、ワークスペース、トイレ、コインランドリーの内装も決めていきました。
家具類は施工元締めの管理会社の担当者と、家具、照明、オフィス家具のショールームを巡りました。
照明も無駄な機能や多すぎるものはやめて、使いやすく過不足のない照明計画に。
家具も長く使うことと小さい子供が使うことも考えて、耐久性の良さとメンテナンスのしやすさ、買い足しがしやすいアイテムを。
買い足したい時に廃盤になって違うデザインになるとバラバラしてしまうので定番の中からチョイス。
そして出来上がったAfterです。
このスペースの目玉は、勾配天井に施された突板のデザイン。
クロスの方が安価ですが、10年くらいで浮いてきたり剥がれたりして貼り替えることを考えると、
本物の木は経年変化も楽しめ、長い期間美しく楽しめます。
次のリノベーションでは壁のクロスだけやり直せばいいと思うと、長期的コスト削減になりますね。
ラウンジにはナチュラルな色合いで、汚れに強い(水拭きだけで汚れが落ちる)ファブリックの家具を採用。国内に工場を持つメーカーのものを選ぶことで修理の対応も問題ありません。
真ん中にある3つの椅子の座面は3色バラバラですが、
そこに使われたのは柱のカウンター席の椅子の座面、背もたれ、窓側のチェアの座面の色をリピートしたので統一感も感じながらリズミカルなものに。
黒のペンダントライトはもう少し下げたかったのですが頭に当たらないことと子供達にイタズラされない高さに。
ライトとアイアンの椅子の脚の黒で空間を少し引き締めました。
フェイクグリーンはペットボトルの廃材で作られたエコな商品。
ソファの後ろのグリーンが廊下とラウンジを緩やかに仕切る役目も。
ソファは肘掛けがないので圧迫感がなく横からでも座れる仕様。
卓球台は奥の小さな部屋を専用スペースとして。
可動式の間仕切りは上吊り戸になっているので足元にレールがありません。
イベントの時などは開放することができます。
トイレはモルタル調に。木目とモルタルの相性が良い。
バリアフリートイレを完備。
入り口にはコインランドリーが。
大型の機械で音もするため少しでも開放感が出るようガラス窓で外の景色と繋げました。
外から見えるので壁面を木目に。
また元々赤や黄色のパネルだったランドリーにダークグレーのシートを貼って、かっこいいイメージに仕上げました。
ワークスペースはグレーネイビーで陰影のある壁紙をチョイス。
ニュアンスを感じつつ、ネイビーで落ち着いた集中できる部屋に。
天井のライトは少し遊び心も感じさせるよう敢えてコードを弛ませて。
オープンの内覧会では、300人近くが来場。
小さいお子様から90歳以上のお年寄りまで、多くの方が喜んでいるのがわかりました。
車椅子の住民も増えているということで、土足OKでバリアフリーにしたことも大変感謝されました。
「ラウンジの緑の色がとっても素敵です。」
「木目の勾配天井がとても美しくて自然を感じるので気持ちがいい。」
「こんな素敵なワークスペース作ってくれてありがとう。是非活用します。」
「海外に住んでいる娘に写真を送って自慢しちゃった。」
「24時間使用できるランドリーはとても便利で嬉しいです。」
「トイレのモルタルが安藤忠雄の建築を彷彿とさせてとても気に入りました」
「念願の卓球台が入り、これから運動しながら健康維持していきたいです。」
などなどさまざまな声をいただきました。
多くの人がコミュニケーションをする場として、運動する場として、勉強する場として、と多目的に利用できるスペースがどのように使われていくのか楽しみです。
AKKAではマンションの共用スペースの内装のコンサル、アドバイスなどもさせていただきます。
カラー、素材、デザインを総合的に考え、予算との兼ね合いを考えながら緩急をつけ、内装材の選定、家具や照明などの選定、スタイリングも承ります。
外壁の色についてのセミナー講師の経験もありますので、マンション大規模修繕の外壁の色などのご相談も承ります。
お気軽にご相談ください。