ある日の事だ。
甥っ子が三人いるのだが、弟の方が二人、姉の方が一人。
この三人が一緒になると、必ず一悶着おこる。
これも、その時の話だよ。
オラが部屋を出てふと見ると、弟甥っ子次男がいじけていた。
さっきまで皆で遊んでいたのだが…。
そういえば、婆ちゃん(母君)に叱られてたな…。
気になって、声をかけた。
オラ「何いつまでも、いじけているんだい?叱られたのは君が悪いからじゃないの?」
弟甥次男「…」
どうやら、気持ちの整理がつかないみたいだな、と思ったオラは暫く様子をみることにした。
十五分後頃に再び様子をミニ行くと、部屋を変えてまだいじけている。
オラ「まだいじけているのかい?どうした?まだ納得できないのかい?」
弟甥次男「…」
手強いな。何がひっかかっているんだろう?
オラ「婆ちゃんに叱られたのは、玩具をちゃんと後片付けしなくて、婆ちゃんが踏ん付けちゃったからでしょ!違うの?片付けない事が、イケナイ事じゃないのかい?それでわからない(゚ω゚?)どういうことかな?」
弟甥次男「(泣く)」
オラ「おいおい、泣く程の事かい?泣くほど悔しい事なら、叱られないようにすればいいだけしょう。何故泣けてくる?オジチャンわからん。」
弟甥次男「ちがうもん(か細い声)」
ん、なんか事情が変だ?これは…??
オラ「違うのかい。じゃあ、何が違うのかオジチャンに話してくれるかい?」
弟甥次男「僕がちらけたわけじゃないもん。○○ちゃん(姉甥)だもん。なのに、叱られた…。」
オラ「そういう事かね。ちょっと待ってるんだよ。」
オラはすかさず姉甥に事情を聞いてみる。
オラ「あそこに玩具を出しっぱなししていたのは君かい?」
姉甥「うん、そうだよ。」
オラ「君の身替わりで、○○ちゃん(弟甥次男)が婆ちゃんに叱られているのを聞いてなかったのかい?」
姉甥「聞いてました。」
オラ「なら、何故謝ってこない!婆ちゃんにも、○○ちゃん(弟甥次男)にもちゃんと謝りなさい。これは、してはいけない事だよ。」
姉甥っ子は、二人に対して謝りました。
特に、弟甥次男くんと仲直りをさせました。
こっちは、もう大丈夫です。が、婆ちゃんも謝らせなければなりません。
何故なら、事情も聞かず頭ごなしに叱り付け、傷つけたのですから。
これを放置してしまうと、○○ちゃん(弟甥次男)の性格に悪影響が出てしまうと思ったからです。
オラは、以上の事を母に伝え、「彼の自尊心を深く傷付けた事で将来の芽を摘むのはいただけない、大人としてきちんと謝るべきだ。」と言いました。
この件は、婆ちゃん(母君)が甥っ子に謝る事でまるく収まりました。
事情をきちんと確認してから、叱るべきだと学ばせていただきました。
頭ごなしと決め付けで、ものを言う恐ろしさ!
これが、社会を歪めて行く一因ではないでしょうか?
子供に限った話しではありません。
私たちの職場や交友関係でも起こり得る事です。
叱る事は大事ですが、事後確認を綿密に!!
オラが、この事より学んだ教訓です。