娘あっこから父ひろしへの手紙 23通目
お父さんへ
今日は、知り合いとの食事会でしたね。
弱音も吐けないし、建設的な話もできないし、
決して「楽し」くはなかったと思います。
でも、会えた人は救われたはずです。
だから、いいことをしたと思いましょう。
秋葉原の事件、世の中の行き詰まりを感じます。
自由なはずなのに、孤独で、自分の居場所が見つけられない人が、
やけっぱちになって、人の権利を奪う。
周りの誰でもいい「最近、人生どうでもいいなって思う」、
「俺、どうしたらいいのかな」と言えなかったのか。
言葉にできればよかったんじゃないだろうか。
吐き出す相手がいればよかったんじゃないだろうか。
お父さんも、ときどき「もうダメだ」とか
「何も食べる気がしない」って言うから、
私はリアクションに困っていたけど、
正直な気持ちを言ってくれていいよ。
だって、それが言えなくなったら、
きっと心が病むもんね。
強がりはダメなんだ。
今日も、頑張ってくれてありがとう。