道の駅への㈱良品計画の出店に伴う改修工事費3300万円が、6月13日の議会の予算決算常任委員会で補正予算(案)から削除されました。



調査設計業務と改修工事は一体のものですから、前段の調査設計業務(専決処分)が不承認されると、当然改修工事(改修費)の否決されるのは論理的帰結です。



それにしても、今回の道の駅の㈱良品計画への貸付や改修工事についての市長の説明には、納得のいかないことが多すぎます。



① 市長は、㈱良品計画との連携協定書を開示し、説明することを最後までしませんでした。

今回の㈱良品計画の出店の原点はここにあるはずです。

なぜ、開示して説明しないのでしょうか。何か、市民や議会に明らかに出来ないことでもあるのでしょうか。


② 担当部長は、「今年の1月9日に㈱良品計画から出店について説明があった」事実を明らかにしました。

議会に配布した説明資料には欠落している事実です。



この「1月9日」は非常に重要な日です。

この日に、㈱良品計画は出店する意向とそのための条件が示されたはずです。

この条件をうけて、2月から観光協会の追出しが始まり、㈱良品計画の関係者が施設の測量調査に入っています。

見事に整合性が取れてきます。



また、「1月9日」から4月27日に調査設計費の専決処分をするまでには、十分な時間的余裕があったことになります。

つまり、専決処分の要件である「緊急性」はなかったことになるのです。

また、機会を見て議会に説明する時間も取れたはずです。



こうした事実を隠すために、説明資料から「1月9日」を落としたのでしょうか。


③ 市長は次のような発言もしています。



 ㈱良品計画は、この出店に8000万円投資する。



市の改修工事では、施設の躯体の一部である床、壁、天井等まで改修するはずです。

すると、㈱良品計画は照明、装飾、陳列棚、陳列台、レジ関係等を整備すればよいことになります。

これらの整備に8000万円も掛かるのでしょうか。

とてもそんなに掛かるとは思えません。

市長は数字を示す以上、具体的な根拠を明らかにすべきです。

市長寄りの議員が、「8000万円」が事実のように語っていましたが、「根拠のない数字」が一人歩きしています。

「根拠のない数字が危険」なのは、市長の口癖のはずです。



市長は、市民や議会が知るべき事実を隠し、説明にも虚偽の疑いがあります。



市民の皆さんの中には、㈱良品計画の出店に期待された方もおられたと思います。

しかし、行政は民間企業と違いますので、法律や条例に基づいた執行がなされるべきなのです。



議会が道の駅の改修に係る調査設計費の専決処分を不承認し、予算決算常任委員会が改修工事予算を削減したのは、適切あったことがわかるでしょう。