パパと夫婦になって、

息子が生まれ、

娘が生まれ、

家を買った。


どこにでもいる普通の家族。

ずーっと普通が続くことを当たり前に。


子供ファーストな、

週末は全力で子供と遊ぶ。

ママ友には羨ましがられるパパだ。


子供達が小学生になったら、

色んなとこに旅行に行こう。


中学生になったら、なかなか旅行には

ついてきてくれないのだろうか。


ついてこなかったら夫婦でヨーロッパへ。


パパが定年退職したら、

ついでに私は早期退職して、

がっつり払った年金を取り返す。

毎日遊んで暮らす。


孫が出来たら何でも買ってやれる、

じじぃとばばぁになる。


そう思っていた。



まだパパが障害者になって、

5年で車椅子、

8年で寝たきりの将来像が

描けないでいる。


介護のこと、

子供のこと、

お金のこと、

家のこと、

話すべき話は、

話したくない話だ。

話すべき話は、

嫌な未来を現実にする話だ。