DVD「グリーンフィンガーズ」 | Aki-r-sのブログ

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思いついたことをつれづれなるままに。

 

 

 

 

 

イギリス、コッツウォルズにある

 

開放型の刑務所に移送されてきたコリン。

 

同じ房の老囚人・ファーガスは

 

なにかと世話を焼こうとするが

 

コリンは全てになげやりな態度を

 

取り続けていた。

 

クリスマスの日にファーガスから

 

押し付けられた花の種も、ファーガスに

 

せっつかれて植えるため庭に出は

 

したものの適当な場所に植えて、

 

それで終わり。

 

…の、はずだったが、その種は厳しい

 

冬の寒さを生き延び、春に美しい花を

 

咲かせた。

 

コリンの心が確かに動き始めたその時、

 

運動場から飛んできたサッカーボールが

 

花をつぶしてしまう。そしてそれがもとで

 

コリンとサッカーをしていた男達がケンカを

 

始め、看守と刑務所長が駆けつける。

 

いさかいの原因である花を見た所長は

 

新たな更生プログラムを思いつく。

 

「ガーデニング」だ。

 

そしてこれがイギリスで一番有名な

 

女王陛下のフラワーショウに囚人たちの

 

作品が参加するという前代未聞の

 

できごとのはじまりだった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

予告編。(TSUTAYAさんサイトからのリンク。字幕ありません。2分4秒の動画)

 

 

実話ベースのお話、らしいです。

 

ガーデニングの国であるイギリス

 

らしい映画だなーって。

 

生きる目標を失ってた男たちが植物を

 

育てることで生きる力を得て…とか、

 

ファーガスさんの含蓄のある言葉が…

 

とか、いろいろ感動ポイントあるのです

 

けれど、それはもう観てもらうとして。

 

(いい映画です。オススメ。)

 

これ、やっぱり、「イギリスだから」という

 

のが、大きい気がする。

 

「ガーデニング」ってね、他の国の刑務所では

 

成立しない…とは言わないが、成立しにくい

 

更生プログラムなんじゃないかなーって。

 

イギリスってさ、フラワーショウにとても

 

たくさんの人が出かけ、そしてテレビで

 

中継されたりするのでしょ?

 

てことは、たくさんの人が自分ちの

 

お庭でもちょこちょこガーデニングを

 

楽しんでたりするわけでしょ?

 

ガーデニングが「普通」であり「身近」で

 

あり、「庭を造れ」と言われたときに

 

「こういうふうに…」とイメージできる

 

人が(服役中の人であったとしても)

 

多いんじゃないかって。実際に庭の花に

 

水をあげたり世話をしたりって経験の

 

ある人も多いんじゃないかって。

 

だから主人公のコリンさんもさ(この人は

 

特別才能があったようですが)、ファーガス

 

さんが刑務所付属の病院に入ってる間に

 

しおれちゃったファーガスさんのお花の鉢に

 

お水だけでもやってやるか、って気持ちに

 

なるんじゃなかろうかと。(←これは

 

刑務所の庭に種をまく前の時点のお話。

 

退院してきたファーガスさん、鉢に水が

 

やってあるのを悟って、コリンさんに種を

 

プレゼントする)

 

やっぱりね、植物を育てることにしろ

 

なんにしろ、「直接」経験することって

 

大事だと思うの。

 

手ざわりとか温度とか匂いとかと

 

一緒に記憶したことって残ると

 

思うの。

 

バーチャルばやりの昨今ですが、

 

それじゃわからないものもいっぱい

 

あるじゃん。

 

わたしらが子どもの頃と比べたら、

 

日本の子ども、「自分で直接」体験

 

する機会、減ってるよなぁと、

 

最後は映画とは全然関係ないことまで

 

考えてしまったのでした。