ANA国際線クラス リニューアル雑感 | コントレイル

コントレイル   ANA FIRST SQUARE


新しいFクラスのブランドです。新ブランド導入後も欧米線限定の展開なんでしょうか。

特典でも良いからいつかは乗ってみたいです。(国内線の記念搭乗とかはナシで)


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これがB777-300ERから導入される新型ファーストクラスの座席です。写真の通り今回は完全個室化は見送ったようですね。個室化は機内セキュリティの観点や主な就航先の一つである米国のTSA当たりの反発が予想されるので、過剰なプライバシー確保は得策では無いと判断したのでしょうね。


この席って、外見づらくないですか?実機キャビンの窓際はパーティションの一部をカットするのかな。


コントレイル   ANA BUSINESS STAGGERED


新しいCクラスのブランドです。"STAGGERED"とは直訳すると"ねじれ配置"というような意味らしいです、確かにリアス式海岸のような複雑な地形です(笑)あまり話題になっていませんが、今回の新ブランド導入を機に1991年より18年間展開してきた"CLUB ANA"ブランドは廃止されることになりました。

どうも世界的にCクラスの名称をシンプルな"BUSINESS CLASS"に統一するキャリアが増えているので、ANAもその流れに乗ったようですね。SQもあっさり"RafflesClass"の名称を捨てたように。


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これが"STAGGERED"として導入される新型Cクラスシートです。最近のCクラスのフルフラットシートは魚の小骨のように配置される"ヘリンボーンスタイル"や、座席幅を犠牲にしかつ前後逆転配置をする"ボックスドタイプ"等がありますが、今回ANAが採用したスタイルは2列の座席を交互配置したタイプです。


前述した2タイプより優れているのが、全席が前を向いて座れる点、2-4-2タイプより座席幅を確保できる点等が挙げられます。ただ通路側だと、このように丸見え状態なのでしょうか(笑)


コントレイル  PREMIUM ECONOMY


当然のことながら個人的にはかなり関心の高いクラスです(笑)


新しいPYはB777-300ERでの座席数は現状維持のようです。これからもDIA/PLT/SFCメンバーが当日アサインされる運用が継続されることを切に願います。


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新しいPYの座席は何と言っても、シートピッチが42インチも確保されたことが目玉ですね。国内線のB747のプレミアムクラスのシートピッチである45インチに匹敵する広さです。

しかも座席はバックレストが固定された座面スライド方式でのリクライニングの為、前席からのリクライニングによるパーソナルスペースへの干渉が一切排されました。これはリクライニングする側、される側の両者にとって精神的な面でかなりの改善でしょう。


シートピッチの拡大に伴い新たにフットレストが追加されると共にレッグレストの上昇角度も改められるようで、さらに快適になりますね。シートTVは12インチのタッチパネル式ワイドディスプレイが装備されます。また可変アームのリーディングライトが新たに装備され、減光中の読書も周囲に気を使わないで済みそうです。


コントレイル  ECONOMY CLASS


今回のリニューアルではYクラスもしっかりリニューアルされました。ANAとしては今後Yクラスでも高いCSの推進の為に、付加価値をさらに増し、直販運賃による乗客で座席を埋めて行きたいのでしょう。


SQやCXなんかではYクラスの乗客でもかなり大事にされていますからね。今後ANAが本格的にアジア~欧米における第三国間需要を開拓する為には"良質なエコノミークラス"が必要なんでしょう。


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B777-300ERに導入される座席です。ノーマルYクラスの座席もバックレストが固定された座面スライド方式でのリクライニングの為、前席からのリクライニングによるパーソナルスペースへの干渉が一切排されました。

また特筆されるのが、Yクラスの座席でさえシートピッチを最大34インチまで確保された点です。座席定員の減少を覚悟してまでYクラスの快適性を向上させた点は、利用者から見て非常に好感を感じます。


YクラスのシートTVはシートTVは10インチのタッチパネル式ディスプレイが装備されます。現行のビジネスクラスのシートTVが非タッチパネルの9インチディスプレイなので、かなりのグレードアップですね。
また全てのクラスに言える事ですが、IFEのシステムがさらに強化されこれまで以上に多彩なコンテンツが提供されることになりました。USBポートやiPodコネクタなどの世界的に流行(?)の装備もバッチリです。




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今回発表された新型座席は今後新造されるB777-300ER/B787-8への搭載はもちろんのこと、JA619A以降のB767-300ERや既存のB777にも搭載されるとのことで、利用者としては改修の予定が大いに気になるところです。