コロナ対策と国民性 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

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新型コロナウイルスは『屋形船での宴会(東京)』『ライブハウス(大阪)』『スポーツジム(愛知)』『病院』『展示会(北海道)』などを舞台に拡がった。狭い空間に一緒にいることが感染リスクを高めているのである。

ところが、もっと人がぎゅうぎゅう詰めになる満員電車で感染したという報告はない。
屋形船やスポーツジムより人と人との距離はずっと近いはずなのにと不思議に思っていた。
ただ、満員電車には混雑の割りに感染しにくい理由がある。

通勤地獄を経験した人でないと分からないかもしれないが、ほとんどの人が息を殺して押し黙っている。通勤時には人々はほとんどモノになってように車内に押し込まれ、電車が走っている間は無言で虚空を眺めてじっとしているのだ。

特に東京の地獄ぶりはすさまじく、昔、初めて秋葉原駅で見た光景はいまも忘れられない。
表示に従ってきちんと並んで待っていた人たちが到着した電車に吸い込まれていく。これ以上は乗れないというところまでくると無理に乗り込もうとしない。

これくらいなら駅員さんが押し込んだらドアを閉められるというところで動いていた列は止まり、すぐに来る次の電車を待つのだ。
まるで訓練を受けた人たちの集団のように実に整然としており、感動的ですらあった。

整列乗車はいまでは当たり前になったが、こういう光景はおそらく世界でも日本だけだろう。

一方、宴会でお酒でも入れば口も軽くなるし声もつい大きくなる。
もちろんマスクはしないから、声と共に飛沫がそこいらじゅうに飛び散ることになる。
舞台と一緒に盛り上がるライブハウスや、激しい運動・息遣いのスポーツジムも同様だろう。

要は、大きい声や激しい呼吸と一緒にウイルスを含んだ飛沫が飛ぶことがこれらの施設がクラスターになってしまった理由ではないか。一般的なマスクでは感染防止にならないという専門家も多いが、大声を出しにくく飛沫の飛び散りを抑制するという点だけでも意味があるだろう。だから、マスクの効果は案外大きいと思う。


さて、安倍総理が大規模なスポーツやイベントの中止要請をする数日前、加藤厚労相は次のようなパネルを示して「流行のピークを引き下げたい」などと、新型コロナウイルス対策の考え方を説明している。

厚労相「流行ピーク抑えたい」 新型肺炎、拡大の移行期
日経 2020/2/23 22:10

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55991750T20C20A2CZ8000/


この説明から二週間ほど経つから『現時点』は右に移動しているはずだが、加藤大臣は日曜日のテレビで『感染拡大防止』と『重症化防止』の境目辺りを指差して「現状はこの辺り」と説明していた。まさにいまがピークを前にした正念場なのだ。

韓国政府はPCR検査範囲を増やしたことで医療対応の限界を下げてしまい、ピークを抑えることにも失敗してしまった。
その結果、50人(3月9日朝の時点)もの死者を出してしまったのである。

尚、上記のパネルは平成25年6月に閣議決定した『新型インフルエンザ等政府行動計画』の概念図を元にしている。


https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/keikaku/pdf/gaiyou.pdf

これによると『国内発生早期』から『国内感染期』にかけて「住民に対する手洗い咳エチケット等の勧奨」「不要不急の外出の自粛要請」「学校等の施設の使用制限」などを実施することになっている。一連の政府の対応はこれに基づいているのである。

ただ『国内感染期』になっても大規模イベントの中止・延期要請や学校の一斉休校までは想定されていないから、政治的な判断だったということだろう。

ピークを抑えきれずに死者を増やしてしまった韓国だが、どうやら感染者数増加のピークは過ぎたようだ。韓国で文大統領の支持率が戻り始めたのはそれが理由だろう。
犠牲者を増やしても早く終わらせるという選択肢もあるのだ。

しかし、みんなが我慢することになっても、少しでも多くの命を守ろうとするのが日本の考え方だ。だから、安倍総理は一斉休校の要請などを訴えた記者会見で、様々な意見や批判があることを強調したうえで総理として「国民の命と暮らしを守る」責任を果たすと述べた。

トイレットペーパーが不足だと煽られると一斉に買い占めに走ってしまう人も多いが、この国民性はマスクの着用率の高さや手洗いと消毒の徹底といったところに、いい形で表れている。
イベント中止や一斉休校の要請に異論は出ても、結局それを実行する。

なんだかんだ言いながらみんなで協力するのが日本人なのだ。

そして、一連の政府の対応はこの国民性にも合っている。

いま皆がやっていることを続ければ、終息もそれほど遠くない。

(以上)

 

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