コメディアンMr.ゴーン | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじのブログです。

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カルロス・ゴーン氏は安倍総理と同じ1954年生まれだ。
レバノン系ブラジル人の父とレバノン系フランス人の母の元、ブラジルで生まれフランスで育った。レバノン、ブラジル、フランス国籍を持ち、アラビア語、仏語、英語、スペイン語、ポルトガル語が話せる。ベイルートでの記者会見では日本語の質問を拒否したが、日産の社員には日本語でスピーチした。

彼はフランスのエリート養成校の一つエコール・ポリテクニークを卒業後パリ国立高等鉱業学校で工学博士を取得して卒業している。そして、多国籍企業ミシュランに入社後、ミシュラン・ブラジルのCOO、北米ミシュランCEOとして実績を挙げた後にルノーに転じ、副社長の時に経営危機の日産立て直しのために来日した。

そして、コストカッターの異名を取るほど徹底した合理化を進めて日産を立て直した。
その手法や成果に対して様々な評価はあるが、民主党政権下の人災とも言える円高不況などでガタガタになっていた日産を蘇らせたことは事実だ。

また、自動車会社のトップらしく車好きで、現場にもよく足を運んで従業員と話をするなど、私がイメージするグローバル企業の経営者とはかなり違う感じがあった。
その理由は、彼が企業人としてのキャリアを製造現場からスタートしたことにあると思う。

博士号を持つエリートエンジニアなのに、入社したミシュランでのキャリアは研究開発部門ではなく製造現場からスタートした。
実践的なことを学びたいと考え、自ら希望したのだという。

そして、ブルーの作業着を着て三交代制のタイヤ製造現場で働き、現場の大切さを学んだのである。東日本大震災で被災して間もないいわき工場にユニフォーム姿で駆け付け、「私はいわきを見捨てない」と宣言して従業員を勇気付けたのもそのような経験があるからだ。

私はこのようなゴーン氏をこれまでにないタイプのグローバル企業経営者として高く評価していた。しかし、日産を立て直し、報酬が日本企業としては破格の10億円を超えたあたりから彼は変わっていき、同時に、私の彼への関心も薄れていった。

たまに聞こえてくるのは、苦労を共にした夫人と別れ現在の婦人とベルサイユ宮殿で派手な結婚式を挙げたといった、経営とは関係のない話ばかりだった。

そして、次に目を引いたのは、なんと、ブルーのユニフォームとマスクで変装して拘置所を出るどたばたコメディのような珍妙な場面だった。



そして、今回は楽器ケースに隠れての密出国だ。
ずいぶんお金と時間をかけた本格的な脱出劇だったらしいが、どんな格好でケースの中に入っていたのか想像するとおかしくてしかたがない。

以前から「Mr.ビーン」と似ていると言われていたが、最近の言動からは「Mr.ゴーン」と呼びたくなる。



もっとも、ミスタービーンを演じたローワン・アトキンソンは2012年のロンドンオリンピックの開会式でビーン役で登場したのを最後にビーン役からの引退している。そして、その後はテレビドラマ『MAIGRET/メグレ(英語版)』で実に渋い主人公メグレ警視を演じている。



日本でもアマゾンプライムで視聴できるが、最初はこれがあのビーンを演じていた俳優だとは思わなかった。イメージがあまりにも違い、ネットで確認するまで似てはいるが別人に違いないと考えたのだ。

俳優ローワン・アトキンソン氏は「50代の男があんなふうに幼稚なキャラクターをやっているのは切ないことだよ」と述べてMr.ビーン役を降りた。そして、その後も俳優としていい味を出している。

一方、カルロス・ゴーン氏も経営者として一旦は成功したのに、いまや、Mr.ビーン顔負けのドタバタ喜劇を演じている。
強大な権力と途方もない財力を手にしたことでおかしくなってしまったのだろうか。

Mr.ビーンのような笑いは好きではないからほとんど見たことはないが、ローワン・アトキンソン演じるメグレ警視ならぜひ続編を見たい。
しかし、Mr.ゴーンの脱出劇が映画になっても見たいとは思わない。

(以上)
 

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