みんな違ってみんないい | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじのブログです。

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安倍総理は演説などで「みんなちがって、みんないい」という山口県出身の詩人、金子みすゞさんの詩の一節をよく引用する。当ブログでも何度か紹介したが、先日の所信表明演説でもまた引用したことを阿比留さんが産経抄に書いている。

産経抄 10月5日
 人にはそれぞれ、心の琴線に触れる言葉があるのだろう。安倍晋三首相は4日の所信表明演説で、多様性を認め合い、老若男女の誰もが個性を生かすことができる社会を目指すキーワードとして、山口県仙崎村(現長門市)出身の詩人、金子みすゞの詩『私と小鳥と鈴と』の一部を引いた。

 ▼「みんなちがって、みんないい」。小鳥のように空は飛べずとも、鈴のようにきれいな音は出せずとも、私にも私の良さ、価値があるという肯定の詩である。安倍首相がこの一節を、これまで何度も引用してきたことを覚えている人も少なくなかろう。

 ▼第1次政権時の平成18年11月の教育基本法の国会審議では、詩を引いてこう説いた。「それぞれ能力を持ち、可能性を握っていることを認識し合う教育が大切だ」。27年10月の第1回1億総活躍国民会議でも、29年12月の内外情勢調査会全国懇談会でも、先月11日の内閣改造後の記者会見でも引用している。

(以下略)
https://special.sankei.com/f/sankeisyo/article/20191005/0001.html


第一次政権時にも引用していたことは初めて知ったが、安倍総理はよほどこの言葉に共感しているのだろう。だから、今回もまたこの言葉を引用した。

ただ、ネットなどで話題になったのは、れいわ新撰組の舩後氏に言及したことのほうだった。

安倍総理は先日の所信表明演説の中で、舩後氏に関連して次のように述べている。

十五年前、一人のALS患者の方にお会いしました。
 「人間どんな姿になろうとも、人生をエンジョイ出来る」
 全身が麻痺(ひ)していても弾くことができるギターを自ら開発。演奏会にも伺いましたが、バンド活動に打ち込んでおられます。更には、介護サービス事業の経営にも携わる。その多彩な活動ぶりを、長年、目の当たりにしてきました。
 令和になって初めての国政選挙での、舩後靖彦さんの当選を、友人として、心よりお祝い申し上げます。
 障害や難病のある方々が、仕事でも、地域でも、その個性を発揮して、いきいきと活躍できる、令和の時代を創り上げるため、国政の場で、共に、力を合わせていきたいと考えております。
 令和を迎えた今こそ、新しい国創りを進める時。これまでの発想にとらわれることなく、次なる時代を切り拓いていくべきです。

(令和元年10月4日 第二百回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説)より
http://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2019/1004shoshinhyomei.html

安倍総理は十五年前と言っているが、実際にはもっと前からの付き合いだ。
3年前に国会での質問に答える形で次のように述べている。

内閣総理大臣(安倍晋三君) 私は、幹事長時代でありますからもう十五年ぐらい前だと思いますが、千葉県の千葉市の駅前で街頭演説をしていたときに、聴衆の中に車椅子で来ておられたALSの患者さんがおられまして、聴衆の中に入っていって握手をした際に、私のメールアドレスを入れた名刺をお渡しをしましたが、その後、舩後さんという方でございますが、メールが私のPCに参りまして、それ以来ずっとメールでやり取りもさせていただいておりますし、その方の施設にもお伺いをしたことがございます。

 また、この方は詩作をしておられまして、作詞をしておられまして、彼がロックバンドをつくっておられまして、そのバンドの公演、演奏会にも一緒に伺ったこともございます。最近もメールのやり取りをしているわけでございますし、お伺いをした際には、眉毛の神経を少し使ってサインを送りつつ、それを文字に変換をするという形で対話をさせていただいているところでございます。そういう経験は何回もございますし、官邸にもお越しをいただいたことがございます。

(平成28年5月23日 参議院決算委員会 民進党 足立信也議員との質疑から)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/190/0015/19005230015011a.html


3年前に十五年前なら、二人は実際には18年前に会っていることになる。
しかも、交流はその後もずっと続いていたのである。

ところが、この中の「人間どんな姿になろうとも、人生をエンジョイ出来る」を、自分自身に使うのは勝手だが、他人に使うのは大変失礼だと指摘する人がいて、しかも大勢の賛同を得ているのである。

しかし、これは舩後氏自身の信条ともいえる言葉をそのまま引用したものだ。
氏は自身のホームぺージにこのメッセージ「人間どんな姿になろうとも、人生をエンジョイ出来る」を掲げ、次のように考え方を述べている。

舩後流 再チャレンジ
42歳のビジネスマンが突然ALS(筋萎縮性側策硬化症)と診断され、一時は絶望のどん底に至りました。幸い、多くの方々に助けられ、生き続けることを選び、「人間どんな姿になろうとも楽しみあるいは生きがいを見出せ、人生をエンジョイ出来る」ということを知ることができました

(以下略)
(ブログ 舩後流再チャレンジ)より
http://plaza.umin.ac.jp/custwork/funago/

舩後氏は、一時は絶望のどん底に沈んだ人が、様々な曲折を経て生き続けることを選んだ末に到達した心の持ちようをこのひと言で表現したのである。
安倍総理が大好きな『再チャレンジ』という言葉も使っている。

自身も難病に苦しんだ安倍総理は、そんな氏の考え方や生き方に強い共感を覚えたのだ。

その後も舩後氏の症状は進んでいたはずで、ずっと交流を続けてきた安倍総理は当然その辺りもよく知っている。だからこそ、その舩後氏が国会議員として同じ議場にいることに特別の思いを持ち、心からの歓迎の言葉を贈った。

一方で、舩後氏に言及するなど、野党顔負けのリベラル色の強い演説を評価しつつも、これは老獪な安倍総理が意図的にリベラルポジションを取っていると評する人もいる。
アゴラ言論プラットホーム編集長の新田哲史氏だ。

氏は、安倍総理は本来は憲法改正を唱える右派なのに戦略的に「リベラルシフト」しているという。
氏の論説とそれを紹介するツイッターをご紹介。

新田哲史@TetsuNitta
舩後氏に言及…安倍首相の野党撹乱“リベラル”所信演説

けさは拙稿も。昨日の所信表明演説、読めば読むほど、安倍政権の老獪さ、選挙戦略最適化運営のこれまでを凝縮したような野党形無しの裏文脈を読むような感想でした。

https://twitter.com/TetsuNitta/status/1180245722584604672

記事はこちら→舩後氏に言及…安倍首相の野党撹乱“リベラル”所信演説
新田 哲史 2019年10月05日

http://agora-web.jp/archives/2041913.html

たしかに、舩後氏への言及や「みんな違ってみんないい」「新しい時代の日本に求められるのは、多様性」などの言葉にはリベラル色があふれている。
それが結果的に野党へのけん制になる面もあるだろう。

しかし、「人間どんな姿になろうとも、人生をエンジョイ出来る」との考え方は非常に前向きで自己肯定的だ。少なくとも日本の左派が好きな後ろ向きのリベラルとは明らかに一線を画している。戦略云々の前に考え方が全く違うのである。

もっとも、国会をさぼることしか考えない特定野党やその支持者には理解不能だろうが。

(以上)
 

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