頑張る人が報われる社会 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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先日の代表質問で格差が拡大していると指摘した民主党の岡田代表は、昨日の予算委員会では「アベノミクスで格差が拡大したとかの議論をするつもりはない」と述べている。どのデータをみても、少なくとも民主党時代より格差が広がったとは言えないことが分かり、方針変更したのだろうか。

先日のエントリで再分配後の所得格差は最近横ばい気味だと政府の資料でご紹介した。さらに、昨日公開された月例経済報告の資料にも、アベノミクスによりむしろ格差が是正されていることを示すデータがいくつも掲載されている。まずは、そこからいくつかグラフをご紹介。

上記3つのグラフの引用元:

月例経済報告等に関する関係閣僚会議資料 平成27月2月19日 内閣府


上記のグラフから「アベノミクスにより所得格差拡大」どころか、逆に改善していることが分かる。最初のグラフからは無職から非正規とはいえ職を得た人が増加していることが分かるし、二つ目のグラフではやむなく非正規雇用を選択している人はむしろ減っていることが分かる。

最後のグラフは以前にも紹介したが、55歳未満の世代では非正規雇用から正規雇用になった人の方がその逆より多くなってきていることを示している。野田政権時の2012年より大きく改善しており、民主党が「非正規がー」を言えばいうほど、ブーメランになって戻ってくるだけなのだ。

さすがの民主党もその辺りが分かってきたのだろう。昨日の質疑では、格差の議論もそこそこに、長い質疑時間の大半を費やして昨年の選挙中に安倍総理と菅官房長官の二人とも官邸にいなかったことをしつこく追及していた。実に非生産的であり、貴重な時間を無駄にしただけだった。

ただ、岡田代表の質疑の格差に関するやりとりでは、安倍総理に「頑張る人が報われる社会」とはどんなイメージなのかを語らせているここの議論だけは少し話がかみ合ったようである。
産経の長ーい記事から、そのやり取りの部分だけご紹介。
太字強調はブログ主。


安倍首相vs岡田代表 90分一本勝負 首相「私は傲慢ではない」 岡田氏「私は運がよかった」

【首相/岡田氏:運があったから今の地位がある】

 岡田氏「アベノミクスで格差が拡大したとかの議論をするつもりはない。首相は『頑張った人が多くの利益を得ていることをただ批判することは間違っている』と発言している。私もそうだと思う問題は『誰にでもチャンスがある。頑張れば報われるという社会の実現に向けて尽力していく』との発言だ。私も全く同感だが、全員が頑張ればそうなるのか。所得が少ない、貧困に陥っているのは頑張らなかった結果だとの議論に結びつきかねない。首相の今の立場は頑張った結果のみだと考えるか」

 首相「私はそれほど傲慢な人間ではない。政治というのは、かなり運によって左右されるし、いろんな方にめぐり会えるかどうかということだろう。私の場合、父親も祖父も政治家だった。多くの方々に最初からめぐりあえるチャンスをいただいていたという大きなアドバンテージがあったのは事実だ。頑張れば報われるというのは、うまくいってない人は全部頑張らなかったというわけではもちろんない。頑張ったら報われる可能性がなければ、社会は活力ある社会にならないという意味で申し上げた」

 岡田氏「私も随分運がよかったと思う。野党の代表ではあるが。先祖、両親、家族、支持者の皆さん、本当にいい方々に恵まれ今日までこれた。首相も同じ思いだろう。その気持ちに立ったとき、所得の格差がある現状に対し何とかしなければいけないということだろうと思う。日本だけでなく先進国共通の現象として経済のグローバル化もあって格差がだんだん拡大してきている。そのことに対して是正していく。そこに政治の大きな役割がある。格差是正の観点から、もう一段の(所得税、相続税などの)税率引き上げ、課税対象の拡大を検討すべきではないか」

【首相:高税率は海外に人材流出することにもなる】

 首相すでに所得税、相続税の最高税率を引き上げた。不十分だとの指摘だが、4000万円の方々が40%から45%に上がったが、当然支払うべき額だと思うかどうかということも大切だ。経済がグローバルな時代だから、住居を東京でなくてもシンガポールや香港でもいい時代になってきているわけで、『やっぱりいくら何でも高すぎるな』と思って所得のある人材が流出すれば、金の卵を産む人たちを失っていくことにもなる」

 「相続についても一生懸命自分は頑張って稼いで、子供に残したいと思うのが自然な人間のことだろう。そこで格差が固定化しないように相続税という手段を使って所得の再配分を行うところだが、十分な議論を行っていく必要がある。今までの税制の中でも相続税が日本は高すぎるとして(海外に)住居を移す人たちもいた。自分のお金を残すためだけに日本という場所を捨てるのは、私もどうかと思うが、果たしてそれで人生が豊かになっているのか、幸せになっているのかというのは実は違うと思う」
(引用ここまで)


安倍総理は「頑張れば報われるというのは、うまくいってない人は全部頑張らなかったというわけではもちろんない。頑張ったら報われる可能性がなければ、社会は活力ある社会にならないという意味」と言っている。要はそのあたりのバランスが重要だと言いたいのだろう。

総理はまた、相続税が高いことを理由に海外に居を移す人に対して「自分のお金を残すためだけに日本という場所を捨てるのは、私もどうかと思う」と述べている。この発言からも新自由主義的でもなく過剰な平等にもならないようにと、バランスをとろうとしていることが伺える。

安倍総理をまるで新自由主義者のように言う人がいるが、もしそうなら所得税や相続税の最高税率を引き上げたりしないだろう。むしろ、民主党リベラル勢力のお株を奪うような政策を立てたり実行したりしている。岡田氏はこの件では対決姿勢を出しにくいと考え、上記のような質疑になったのだろう。

とはいえ、ここで議論されていることは個人個人の価値観の違いが出るところで、誰もが納得できる制度や税率を決めることは容易ではない。そこを様々な議論を踏まえて決めてゆくのが国会の役割のはずだ。また、格差をいうなら地域格差や世代間・世代内格差についても議論を深める必要がある。

例えば、地域格差については、人口減少時代にどう経済成長していくかとも絡め地方創生という政策について議論されている。総理大臣は公邸に引きこもっていろと言わんばかりのアホな質疑をする時間をもっと、このようなことの議論に費やすべきである。

もっとも、普段やり慣れないまじめな議論をするより、いつものように批判のための批判を行い、それがブーメランになって自身を直撃するほうが民主党らしいが。

(以上)

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