僕(ギレン)、伯母、伯父の3人は自動車に乗り込み、父の亡骸が乗る霊柩車を後ろから追いかける状態で自宅を出発した🚔←🚙

車で移動中、伯母が話だした。


伯母「ギレン。今日のお通夜でタツヨシに縁のある方々が沢山来はると思う。失礼の無いようにしなくてはいけないのは勿論やけど、絶対に怒ったりしたらあきまへんで。アンタは喪主なんやから‼︎」


ギレン「喪主??喪主ね.俺がオワリ家の..タツヨシの長男やからか。あんまそれが何を意味するのか知らんけど。」


伯母「アンタは29歳の割には世間的には見て幼い‼︎何でか分かるか??アンタは『音楽で食べていく』言うて大学出て何年活動した??」

伯母は凄みながら話してきた。


ギレン「6年かな。あのバンドでの合計活動期間は10年やけど。それが何なん??」

僕は少し強がりながらキレ気味に返した。


伯母「ほなら、その10年は全部では無いけど、無駄やったという事や。」


ギレン「はぁ??どういう意味や??ケンカ売ってんの??」


伯母「だってそうやろ??バンドは売れなかった。収入は無かった。むしろ最後は負債のお金50万円をタツヨシに払わせた。それでアンタに何が残った??経験??それを活かして独立して稼ぐんかいな??それをする準備金は?勝算は??税金も消費税と所得税以外まともに払って無いのに理解出来んやろ??アンタは30歳前でも親の脛をかじっている!!自立出来てない情けない男やという事です。」


僕は悔しいが何も言い返せなかった。


伯母「生きていくにはお金がかかります‼︎そして結果が全て‼︎‼︎厳しい事言わせてもらうけど、しっかりしぃぃぃや‼︎もうオワリ家はアンタしかおらんのだから‼︎」


伯母の真剣な訴えを僕は運転しながら背中で聞いていました。



続く