前回のお話↓
僕はマリイ伯母にそう告げて会場の外の路地裏に移動しました。
そして携帯灰皿を用意してタバコに火をつけました🚬(この頃は携帯灰皿さえ有ればまだ何処でも吸えた時代です🕰️)
僕は自分の携帯の電話帳のグループ欄に有る、【平(タイラ)のおばちゃん】っという項目を初めてタップしました。(この頃はiPhoneが一般的に使われて出した頃だった気がします。)
電話のコール音が鳴る。3回、4回鳴っただろうか…ガチャ「もしもし⁇」
ギレン「あっ、平(タイラ)さんのご自宅でしょうか⁇」
「はい。」
昔話していた聞き覚えの有るトーンだ。
ギレン「オワリ…オワリギレンです。ナルスの息子の。」
ヨゾラ叔母「はい。こんにちは。」
名乗らずトーンダウンしました。
ギレン「父親のタツヨシが昨日息を引き取りました。死因は肺癌です。母親のナルスは〇〇県の施設に入っているので、喪主は僕になります。お通夜に来られますか⁇半通夜(通夜を夜通し行わず、短時間で切り上げる通夜のこと)では無くて夜通しやるつもりですのでお時間は気にしなくても大丈夫ですが⁇」
幾らのかの間も無く
ヨゾラ叔母「この度はご愁傷様です。お通夜とお葬式ですが、欠席させて頂きます。」
ギレン「(やっぱりな)来ないで宜しいでしょうか⁇ナルスは出席しないですが…。」
ヨゾラ叔母「はい。欠席でお願いします。
ヨゾラ叔母「……………………………もういいかしら??………………私ね今病気なの。だからゴメンね。」
ギレン「ご病気ですか!?」
ヨゾラ叔母「そう‼︎【メニエール病】って病気でね‼︎耳も聞こえ辛いのよ………大変なのよ……分かる⁇」
ギレン「それはお大事にしてください。」
ヨゾラ「ありがとう。それでは‼︎」
受話器からガチャんと大きな音がしました。
続く