橋爪文ライフポートレート11 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。




2025年1月5日に橋爪文さんは95歳の誕生日を迎えられた。

文さんは、オレにとって最高齢の親友であり、スリランカをいっしょにたびしたこともある。
文さんの家族は広島で被爆しているが、父89歳。母92歳。祖父88歳、祖母103歳と長命である。
ぜひ文さんにもおばあさん103歳の記録を超えてほしい。


文さんは広島の原爆を体験した最後の語り部であり、ヒロシマ文学の最高傑作「少女14歳の原爆体験記」の作者である。
この本を原作にオレが脚本化したオペラが5回くらいおこなわれた。
文さんとのオペラを何度も主催してくれたきみこさんから4月17日(金)のライブと文さんのライフポートレートを依頼された。

「少女14歳の原爆体験記」を少しだけ、抜粋しよう。




私は十四歳の中学生。学徒動員で郵政の貯金局に勤務していました。
私の家は広島城の北側にあり、一方貯金局は市内の南、日赤病院の近くにありました。 その5、6kmの道を毎朝夕歩いて通勤していました。
八時過ぎに職場に着いた私は、いつものように通用門をくぐり、細い裏階段を上がって三階の事務室へ入り、仕事をはじめようとしたときでした。

太陽が落ちてきた!
目の前の大きな窓が強烈な光を発しました。
閃光は、七色の光線の束が百も千も集った鮮烈な放射光で、目が眩むような・・・・・・・美しさでした。
次の瞬間私は気を失いました。
気がつくと、真っ暗で窮屈な場所にしゃがんでいます。
広い部屋の中央には何本かの大きな柱がありましたが、私はその柱の元にしゃがんでいました。
窓際から一瞬にして飛ばされ この柱にぶつかって止ったのでしょう。
私は日頃訓練を受けていたとおり、眼球が飛び出さないように両手の人差し指と中指で両目を押え、鼓膜の破裂を防ぐために両親指で両耳を塞ぎ、腹部の破裂を防ぐために腹這う姿勢をとろうとしましたが、その余地はありませんでした。

物音ひとつしない異様な静寂が立ち込めています。右手にねっとりと生温かいものが伝ってきます。
上の階に油脂でできたナパーム弾が落ちたのだろうか。右手から肘にかけて伝うものの量が、どっと増してきました。
そっと手を離してみる。闇が動き、かすかに目が見えます。目の前に広げた手のひらには、血がべっとりとはりついています。(以上抜粋)

文さん家族は焼け跡にバラックを建て、助け合いながら戦後を生き抜いた。
文さんは30歳で結婚し、30代に3人の息子を授かる。
なんと61歳のとき、スコットランド・エディンバラへ留学する。
友人が文さんの原爆詩を英訳し、エディンバラの学校で読んだとき、教師や生徒たちがヒロシマの生存者を目の当たりにして まるで原爆が目の前に落ちたかのようにショックを受けた。
それから文さんは英訳したヒロシマの体験記をもって、世界ひとり旅をはじめる。
エディンバラ留学の2年後、ニュージーランドに留学する。
以来20数年間、毎年ニュージーランドに足を運び、又、カナダ、ドイツ、オランダ他多くの国々を訪れ行く先々で得がたい出会いに恵まれた。
文さんは被爆体験のブックレットをデイバッグに詰め、それを種のようにまきながら、反核平和ひとり行脚はつづいていった。


この絵は文さんが61歳で留学したスコットランドの首都エディンバラ(Edinburgh)が背景だ。
ロンドンから列車で約5時間くらい。
オレは45年前21歳の時にいったが(文さんは35年前に留学)、中世の街並みが残る旧市街は古き良きヨーロッパが残っている。
18世紀ジョージ王朝様式の新市街も高級ブティックが立ち並美、見どころの多い世界遺産である。
この絵の背景は、岩山にそびえるエディンバラ城へと続くロイヤル・マイル周辺の旧市街の風景だ。 パブやお土産屋が並ぶ歴史あるメインストリートである。
ハリー・ポッターの一作目をJ.K.ローリングが書いたカフェもこの辺にある。
旧市街にあるウェイヴァリー橋(Waverley Bridge)を横断する文さんは、タータンチェック(王室デザインの『ロイヤル・スチュワート』柄)のケープを巻き、「少女14歳の原爆体験記」の本をかかえている。
ケープには「太陽が落ちた日」を象徴するバッジ、AKIRAサインは左下の車の窓にある。
すべての建物や無数の窓を緻密に描いたので、他の絵の倍くらいの時間がかかった。


忙しい人間界とは対照的に太古から変わらぬ雲が悠々と流れていく。
中世からつづく趣ある背景が、生命力にあふれた文さんの笑顔を引き立てる。
やはり文さんの笑顔が美しく描けた時に「魂がはいった!」と思ったね。
内側から発光するような輝きが描けた。
60代から世界を旅した文さんを見習って、あなたも地球を庭にしよう!

ライフポートレート11、橋爪文さん
F15号(652X530mm) 12万円(売約済み)

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