奈美子は二人の娘を育て、会社「レインボー」を立ち上げ、着物ショーで数千人を動員し、女性たちに大きな希望を与えている。
そんな奈美子の人生も波乱万丈、一生かけて自分を肯定していくのが人生だ。
奈美子は、九谷焼の名匠、田島正仁さんとやさしい母の長女として石川県に生まれる。
自分の美学を追求する父の背中を幼い頃から見て育った。
子どもの頃から大人しいタイプで、学校では絶対発言できなかった。
しかし勉強が好きで、英語、そろばん、習字、公文、水泳など、なんでも挑戦したというのは今につながってる。
高校一年生のとき、メールで知り合った男の子との初対面デートは、人が2人ほど入るスペースを保ちながら金沢の街を1日何もしゃべらず歩いただけ。
すれちがう人は変な二人を見て「新手の尾行か!」「フィギャースケートペアのフォーメーションか!」と怪しんだだろう。(笑)
しかもそれが今の旦那とは!
国立金沢大学をでて一年で結婚。
結婚式では、奈美子がウェディングドレスにエレキギターを抱えて歌った。(かっこいい!)
引き出物はなんと九谷焼の名匠父の作品である。
2人の娘を授かり、育児に追われる。
見た目なんかどうでもいい。すっぴんで髪を振り乱し、ジャージ姿で走り回っていた。
福島の原発事故のときから、子供を守るためにいろいろ勉強すると、社会への嘘が見えてきた。
子供にも農薬や添加物食べちゃダメ、こんな洗剤はダメとか、原発反対ー!って市役所前でメガホンで叫んだり、「悪を退治しなければ!」と思っていた。
笹野瞳ちゃんが主催する「お産の学校」のスタッフになり、視野が広がっていく。
野菜をもらったら、「農薬だから捨てる」じゃなくて、心を込めて料理すればいいとか、犠牲者意識を捨てていった。
おさんの学校主催のAKIRAライブで奈美子は号泣する。
今まで子供のため、家族のためと頑張ってきたが、自分自身を大切にしてこなかったことに気づいた。
私が本当にやりたいことはなんだろう?
奈美は会社「レインボー」を立ち上げる。
いきなり主婦から女社長になり、まわりから嫉妬され、中傷される。
それでも奈美子は夢をあきらめなかった。
子育て中のママさんにも、女であることを忘れてた女性たちにも、自分の美しさ、存在価値に気づいてほしい。
自分を大切にし、愛し、自由に人生を楽しむ。
引っ込み思案だった奈美がたくさんの人に幸せと気づきを与える存在になった。
6度の着物ショーを成功させる。
去年は大雨で野外イベントが中止になるはずだった。
この日のために何ヶ月も準備してきたし、何より出演者たちはずっと前から練習を重ねてきた。
前夜奈美子はあらゆるコネクションを動員して、屋内の会場を借りることができた。
子育てママや主婦や、子供たちの笑顔を見ることができたのが何よりの喜びだ。
この絵は金沢の兼六園である。
紅葉真っ盛りで、美しい木々が湖面に映っている。冬の雪で枝が追えないようにロープで吊る名物「雪吊り」も見られる。
浅葱色の着物に市松紋様の帯を域に着こなした奈美子は父の陶芸作品をもっている。
この茶碗とシンクロするかのように暗雲をやぶり、たくさんの虹が降り注ぐ。
茶碗は父から受け継いだ美学、虹は祝福の象徴だ。
暗雲は奈美子が自分を肯定できなかった時代のシンボルであり、「レインボー」という会社を立ち上げることによって、たくさんの人に喜びと希望を与える存在となった現在の奈美子が描かれている。
シャンパンタワーの法則のように、人を幸せにしたいなら、まず自分で自分を幸せにする。
すると重力の法則に従って、シャンパンは下に流れ、家族、職場、社会、世界すべてが幸せになる。
あと大切なのは、「ダメな自分も許す」ことだ。
夜更かし朝寝坊の奈美子は、子供たちの「いってきまーす」で目覚め、そのまま2度寝するという。(笑)
苦手を克服するより、長所を伸ばす。
もっていないものを数えるんじゃなく、もっているものに感謝してできることをやる。
あなたが自分の人生を楽しめば楽しむほど、まわりの人たちを楽しませることができるようになる。
油絵 F15号(652X530mm)「ライフポートレイト4」林奈美子さん。
1月10日(金)奈美子のライブペインティング(ラストに生歌「あなたの笑顔」)
★AKIRA X シャーマンriyoリレー配信