札幌の空港で名古屋へ向かうときだった。
「去年の勇者の日に踊らせてもらった小田原真理子です! 五月(さつき)さんのライブで踊らせてもらいます」
おおっ、こんなシンクロもあるのね、同じ飛行機で明日共演するとは。
真理子は東北の震災前、「死にたい」とうつになり、踊りをやめていたが、「震災で生きたい人が亡くなり、あたしが死にたいなんて言ってる場合じゃない!」と東北の海岸で踊りを再開し、以来13年間東北で舞を捧げつづけている。
魂の底から湧き上がるような深くやさしい舞いだ。
名古屋カフェスマイルののりちゃんや五月ともつながっていると聞いてびっくり。

のりちゃん
※写真は、石ちゃん、真理子、きみちゃん、はっちのを使わせてもらいます。

主催の五月は自らの恩返しにバースデイライブを6年間もつづけている。
五月は、1966年5月5日、2150gの超未熟児で生まれ、3歳で死ぬと宣告されていた。

幼い頃救急隊員から救助された五月の新聞記事。
家族の愛情に守られて生き延びたが、大人になってからもPBC(原発性胆汁性肝硬変)と膠原病(ベーチェット)自己免疫疾患を抱えてる。
さらに2017年「家族性地中海熱」(難病指定266)が発症し、発熱発作や右腕と左手小指の激痛にのたうち回ったという。
愛知県小牧市には60カ国の国籍の人が住んでて、五月は小中学校で外国籍の子供たちに日本語を教え、さまざまな学校をめぐる相談員をしている。
外国人の子供たちは親の都合で日本へ来て、言葉もわからず、孤独を抱え、いじめや差別から不登校やうつになる子もいる。
その子たちと真剣に向き合い、心のサポートもする。
多忙ななか16年も介護しつづけてきたお母さん(享年80歳)を数年前に亡くした。
お母さんが再婚した義父も去年亡くした。
義父の命日が五月の誕生日の2日後なので、真理子に義父の自宅でも踊ってもらう。

2023年5月5日(金)愛知県瀬戸市「窯のひろば」にてAKIRAライブ
おおっ、デジャブ? この会場やったことがある!
ブログを調べてみると、2014年6月(9年前)にやっていたのよ。そのとき観客200人、今は亡き親友佐藤さんもステージで話してくれた。
2014年窯のひろばライブのブログ
五月はつねに人と真剣に向き合うので、たくさんの人に慕われている。
SNSが苦手で直接人に会い、50人もの観客を集めてくれた。
五月が絵を描いた「勇者の石」の絵本を教材とし、ボリビアの子に通訳したら、顔がパアッと変わった。
「この考え方はたくさんの人に勇気を与える。勇者の石を教科書にのせたい!」
英語、ポルトガル、スペイン、タガログ、ヒンドゥーなど、いろんな言語で翻訳した絵本を作り、「DAIJOUBU」という言葉を世界中の子どもたちに届けたいという。
ノーベル平和賞を受賞したケニアのワンガリ・マータイが世界中に広めた「MOTTAINAI」につづいて、五月が「DAIJOUBU」を世界に広めるかもしれない。
オープニングアクトは、五月による「国連でプレゼンテーション」の予行演習である。
「国連でプレゼン!」などと笑うなかれ。
「勇者の石を教科書にのせたい!」と思っていたら、文科省に小中学生の教材をつくるプロジェクトの有識者委員会に入れることになってしまったのだ!
「私は何度も難病をくぐり抜けてきたので、病気にフォーカスすると病につぶされてしまうから、つねに未来の希望を見て生きることにしています」
「つぎは国連にも広めたい」という途方もない夢も、五月なら実現してしまいそうである。

さあ、五月の国連プレゼンのシュミレーションを、舞い:真理子、ギター:AKIRAがサポートする。

五月は渾身の想いを伝え、最後に涙ぐんだ。
「想いは形になります!」
五月の誕生日なので、さまざまな人からプレゼントが届く。
五月の想いを受け、AKIRAライブをはじめよう。
1、ウレシパモシリ
2、Hello my mom!(五月ママに捧ぐ)

コンちゃんに負けることの素晴らしさを語ってもらう。
コンちゃんマッサージのスペースをステージについた手を立てて作る。
これでAKIRA歌を子守唄にゴッドハンドマッサージが受けられる。
ハイボクジャンケンでは、五月の妹しょうこのステンドグラスアクセサリーも贈られた。

五月&しょうこ
3、ハイボクノウタ
4、雨ニモ負ケテ
福井からきてくれた耳の聞こえないアコーディオン奏者かおりんに登場してもらう。
かおりんは2歳で聴覚を失った。
家族は全員「聴者」だが、幼いころは祖母や姉の入院先から聾学校幼稚部に通ったり、親戚の家に預けられたこともある。
親や家族に甘えたくても甘えられなかった幼少時代がかおりんの独立心と行動力を育む。
すべての喪失体験は今の自分を獲得するために必要なことだったのだ。
5、アサギマダラの夢
五月のリクエスト3曲をやろう。
もしも生まれ変われるなら、五月は何度でも最愛の母のもとに生まれたいという。
6、レラ
7、命の歌
8、イレイサー

9、これはあなたの人生
10、Hug Yourself
11、PUZZLE
12、Happy Birthday
13、えん
14、ありがとう
五月は悩める人たちに、愛情を与えつづけることをやめない。
愛する人があの世にいっても、感謝することをやめない。
苦しい病に押しつぶされそうになっても、行動することをやめない。
五月にとって夢は、「見るもの」ではなく、「語るもの」。
夢を語れば、応援してくれる人たちが集まり、ありえない幸運もやってくる。
そうやって五月は夢をひとつひとつ形にしてきた。
同時に仲間たちも集まってきてくれた。

「勇者の石を国連でプレゼンテーション」という壮大な夢も五月の生き様を見れば、
ありうるかも!と思わせる力があるね。
さあ、あなたも夢を頭の中にしまっておかないで、五月のように語りまくろう!

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