AKIRA歌のれん分けと同じように、「ネアリカ」のワークショップはオレに許可を取らず、どんどん勝手にやってほしい。(オレを呼ぶとギャラが高いから)
そこでワークショップ主催者のためにネアリカの歴史的背景をここで伝授しておく。
※主催者は「神の肉」を読んで、いつか自分でメキシコに行くこと。そのときは細かい情報を教える。
「ネアリカ」(=二エリカ、ネエリカ)とは、メキシコ北部シエラ山脈に住む先住民ウイチョル族のつくる毛糸絵画である。ウイチョル族は世界で唯一、侵略者に伝統文化を破壊されなかった部族だ。
南米を植民地化したスペイン人は、最初に宣教師、つぎに軍隊をセットで送りこみ、伝統文化を破壊してきた。しかしウイチョル族だけは山奥に住み、集落をつくらず、少人数の家族で分散して暮らしていた。
宣教師と軍隊を送りこんで5人家族をキリスト教に改宗させても、となりの家は山を3つ越した遠くにある。「効率が悪すぎる!」とスペイン人はウイチョル族の侵略をあきらめたのである。(笑)
オレは世界中の先住民芸術を見てきたが、ネアリカを超えるものは見たことがない。
ビーズのネアリカ精霊(神)の国と人間の国のメッセンジャーである鹿の精霊「カウユマリ」は「ネアリカ」(あの世とこの世を結ぶトンネル)を行き来してメッセージを伝える。
自著「神の肉 テオナナカトル」でくわしく書いたが、鹿の精霊「カウユマリ」は地上で幻覚サボテン「ヒクリ」(スペイン語でペヨーテ。日本ではウバタマ)となる。
ヒクリは野球のボールくらいの丸いサボテンで、地中と地上すれすれに埋まっている。年に一度ウイチョル族は聖地ウィリクタへ幻覚サボテン「ヒクリ」を採集する巡礼に出る。最初のヒクリを見つけたとき、巡礼のリーダーであるシャーマンはヒクリにムビエリ(破魔矢)を放つ。
鹿の精霊「カウユマリ」を狩るという儀式だ。
巡礼の間は完全断食で、ヒクリしか食べてはいけない。
たしかに水分は多くふくんでいるが、むっちゃ苦くてまずい!
1個食べるのにも苦労するのに3個以上食べないとビジョン(幻覚)が得られない。
シャーマンはヒクリを食べて見たヴィジョンを、蜜蝋を塗った板に極彩色の毛糸を貼って描く。
先住民は文字をもたないし、「口伝」(面伝)で何万年もの記憶を伝えてきた。文字が発明されたとたん人間の記憶力は右脳から左脳に移り、10000分の1に低下したという説もある。
ウイチョル族はシャーマンの描いたネアリカによって何万年にもおよぶ神話や最新「精霊新聞」のニュース、未来のビジョンまでも右脳伝達で知る。
ウイチョル族の「教会」(ほとんどが粗末な小屋だが)にネアリカは飾られ、「宗教画」として機能する。
現地でネアリカの技法を学んできたオレは、東急ハンズで蜜蝋を買い、板に塗り、貼り始めたが、気候がちがいすぎるし、蜜蝋は値段が高い。多くの人に広めるため、さまざまな材料を使い、実験を繰り返した結果、
どこでも買える木工ボンド、100均で買えるアクリル毛糸(虫にくわれない)にいたった。
ワークショップでは絵の具や色鉛筆と同じ12色あればできる。
オレは自分の作品をつくるとき、「ハマナカボニー」のアクリル毛糸70色を使っている。
ネアリカのすごさは「失敗作が生まれない」ことだ。
絵の具とちがって色が混ざらないから、となりにどんな色を置こうと意外な調和が生まれる。
ワークショップを主催するリーダーに伝えたいことは、自分の自我を消す。うまい絵とか、意識によってコントロールされたネアリカはこじんまりとまとまってしまうし、ネアリカの原点である「無意識の力」を引き出せない。
人間は意識5%、無意識95%といわれるが、日常生活で使わない無意識95%を引き出すのがネアリカ最大の魅力だ。
オレはこう教える。
「アホになりなさい」
つまりネアリカは人生の縮図だね。
最初は和気あいあい話していた参加者が30分後には無口になっていく。
つまり日常ではできない「自分との会話」をはじめるのだ。
そこで「うまい絵を描く」とか、「人にほめられよう」とかという自我が消えていくのだ。
生まれたての子供のように無邪気に、「世界創造」していくみんなにオレは毎回腰を抜かすほど驚き、賞賛の雨を降らせる。
これがリーダーの役割だ。
幼稚園児やターミナルケアの老人やどんな参加者よりもリーダーがこの世に産み落とされた作品を赤ちゃんのように喜ぶことだ。
※オレの許可なしに誰でもネアリカワークショップを開いていいが、コントロールしようとする主催者のワークショップにはいくな。
第9回全国ネアリカ大会 in 栃木県宇都宮市「ギャラリー悠日」にてネアリカワークショップ
オレが直接教えるワークショップは3500円くらいかかってしまうので、オレぬきのワークショップをオレの許可なし全国で勝手にやってほしいわけ。
では今日のとんでもない傑作たちを紹介しよう。
この人たちが未来のネアリカ リーダーだ。
ちなみに「NEARIKA」を反対から読むと「AKIRAEN」になる。(アキラエン)
「AKIRA縁」というメールが来た。
ブッダ思想の核心は「縁」である。
「だれもひとりぼっちじゃない」
それがブッダが伝えたかった一言「縁」だ。
その一言だけをつたえたくてブッダ哲学があると思う。
オレはウイチョル族が何千年も秘伝にしてきたネアリカを伝える使命があるのかとも思う。
たんなる偶然にしても、このスペル配列は統計学的に何億兆分の1にしかおこらないんだって。
これを面伝で伝えられたい人は、このブログを読んでいるあなただ。あなたよ、明日予定をすべてキャンセルして、午後4時までに栃木県南宇都宮駅に降りたて。
(駅から徒歩1分で聖地「悠日」)
当日予約で4000円が3500円になるからね。
まりぽんに電話で当日予約せよ!
お申し込み みなとまりこ080-5511-3430 tibikko517617@ezweb.ne.jp
主催:もんとにほ~
明日2017、11/19「あの世とこの世をつなぐトンネル」の本質をライブで秘伝伝授するから。
11/19(日)
第9回全国ネアリカ大会in栃木グランプリ決定選手権
開場13:00~15:00まで
鑑賞、投票、
~入場無料、申込不要~
AKIRAライブ&表彰式
開場15:30 開演16:00
前売り3,500円(ワンドリンク付)
当日 4,000円(ワンドリンク付)
高校生以下500円(ドリンク代)
介助者・通訳者/無料(要予約)
定員60名
懇親会 ライブ終了後19:00くらい~
3,500円(酒代は別)
定員30名(完全予約制)
お申し込み 080-5511-3430 湊万理子
主 催 第9回全国ネアリカ大会実行委員