ハブに噛まれた一周年記念日@石垣島 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

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4月12日(火)石垣島「カフェ・タニファ」にてライブ
「AKIRA、今日はハブに噛まれた一周年記念日なのよ!」
マジでーーーー!
オレのスケジュールはいつも主催者まかせで、まさか1年前に魂友はっちゃんがハブに噛まれてあの世をさまよった日だなんて知らなかったのである。
はっちゃんの著書「石垣島ハーブ暮らし」はさまざまなメディアで紹介され、東京の代官山でも講演をし、石垣島を代表する有名人でもある。
「ちょうど1年前の今日、うちのハーブ園を手入れしてたとき、なんでこんなゴムチューブがおちてるのよとつかんだら、台湾と石垣島混血の猛毒ハブだったの。
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右手中指と薬指の付け根にある噛み跡から大量の血が吹き出した。
ふつうハブは毒をまわすため傷口を閉じるので、血が吹き出すことはあり得ない奇跡だ。
八重山病院に運ばれるが、血清も効かないし、明らかに致死量レベルだった。
はっちゃんはあの世をさまよい、早く死にたいと願う。
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そのときキリストのような男が手を伸ばしてきて、はっちゃんを有無を言わせぬ力で引っ張った。
つぎの瞬間、意識がもどり、ICUのなかでドクターたちにかこまれている自分に気づく。
意識がもどったと同時に火あぶりの刑になったような激痛ももどってくる。
毒を薄めるため10リットルの生理食塩水がいれられ、全身がパンパンに腫れあがる。
脇腹から背中にかけて紫色に内出血した斑が首筋で止まり、脳の破壊はかろうじてまぬがれた。
4月28日にむりやり退院し、自分の直感で選んだハーブで自力療養をはじめる。
1年たった今でも痛みやしびれは残っているが、恐るべき回復力で運転や料理もできるようになった。
一週間ずっと雨という天気予報だったのにすばらしい快晴だ。
はっちゃんは石垣島の生き字引であらゆるシークレットスポットを知りつくしている。
撮影に最高の場所に案内してくれた。
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天文台がある前勢岳ふもとのはっちゃんのハーブ園のまわりには農耕馬が放牧されている。
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アンパル湿地帯のマングローブ、巨石が並ぶ祈りの地オガン崎の岩に登る道筋まではっちゃんは熟知している。
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カビラ湾の反対に位置するスクジ海岸は獣道(けものみち)のような森をぬけていく。
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デイゴの花が可憐に咲いていた。
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今日のライブは石垣のホームグラウンド「カフェ・タニファ」だ。
オーナーのクリさんとフサちゃん夫婦がいつもと変わらぬ笑顔で迎えてくれる。
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今日もキースがジャンベでサポートしてくれる。ありがたいことだ。

1.Hug yourself
2.きらわれる勇気
3.未来からの伝言
4.ハイボクノウタ
5.勇者の石
6.Hello my mom!!(イクコママに捧ぐ)
7.雲の上はいつも晴れだから(ピアノ。ダンサー:享子)
8.キミココ(最新曲)
9.アイヌネノアンアイヌ(最新曲)
10.小さな英雄(最新曲)
11.PUZZLE
12.ウレシパモシリ
13.家族
14.ありがとう
15.ソウルメイト(Happy wedding ヒデ&ユウコに捧ぐ)

イクコさんは去年一人で来てくれて、今回は旦那さんと二人の子供といっしょに来てくれた。
AKIRAライブは家族で聴くのが最高の楽しみ方なのだ。
ピアノで演奏した「雲の上はいつも晴れだから」に、石垣島を代表する舞踏家享子さんが即興の舞をつけてくれる。
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ギャグ満載の享子さんは踊りはじめると神様がのりうつり、天女のような人格に変身する。
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終わりぎわにはいってきたヒデはユウコと結婚した。
長年連れ添った自分のヨットが売れ、ラストクルーズを終えてきてくれたのだ。
年に一回訪れる石垣島で仲間たちが一年間の変化を語ってくれるのを聴くのがうれしい。
時はつねに変化し、人生はつづいていく。